枕営業、愛人契約、ギャラ飲み……性が形成する“裏のマーケット”肉体を資本にするグラドル経済学

――いまだ芸能界の中で、嘘かまことかわからない……とされているのがアイドルの枕営業。もちろん芸能事務所や関係者は、その存在を否定する。ここでは、事務所主導、マネージャー主導、そしてグラドル自らが売り込み、のし上がっていくその手口を調査。果たして誰が何を目的として枕営業が行われるのか?

人気グラドルとして、グラビアを超えた活躍を見せた高崎聖子だが、枕営業をしていた事実が暴露。間髪をおかずにMUTEKIデビューを果たした。

「芸能の仕事だけで月に15万円稼げるグラビアアイドルがどれくらいいると思う? 結論から言えばほとんどいない。だから、枕営業や自由恋愛の名を借りた売春行為といった裏の業務で生活費を稼ぐしかないんです」

 これはある芸能事務所幹部の言葉。グラドルが枕営業に精を出している――。日テレジェニックに選出されたグラドル・高崎聖子が「愛人契約」を結んでいたという暴露動画が出回り、結果AVデビューをした昨今、今さらこんな話を聞いたところで驚く人は多くないかもしれない。日本だけでなく、かつて『オズの魔法使』で主役を射止めたジュディ・ガーランドの枕営業話など、全世界で行われている“営み”である。

 だが、考えてみるとこうした彼女たちの公然の秘密が直視され、公の場で議論されることはほとんどない。一つひとつが一過性の眉唾話の域を出ず、体系的な像を結ばないためだ。今回、本誌は関係者への取材を通じ、実話誌などではしばしば記事にされてきたそうした事象について、事務所関係者やグラドル本人に直接取材を敢行することでグラドルの表と裏の業務が織り成す経済の素描を試みた。そのうえでグラドルの性がどのように“換金”されていくかを検証していこう。

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