原元美紀アナ直撃インタビュー「今求められるのはジャーナリスト的な女子アナ」

もともとは、中部日本放送の局アナだっ
た原元アナ。アナウンサーの技術的な部
分に対する分析は実に的確だった。

 報道番組制作の現場と女子アナ採用の現場、両方を知る現役アナに、今女子アナに求められている資質を聞いた。

──女子アナを取り巻く環境や視聴者の見方が変わってきたという指摘がありますが、報道の現場でそうしたなんらかの変化を感じることはありますか?

原元美紀(以下、) かつてはよく「女子アナ30歳定年説」などといわれましたが、報道の現場ではここ数年、日本テレビの豊田順子さんやテレビ朝日の下平さやかさんのように、30代以上でも実力のある女子アナが担ぎ出されるケースが非常に増えました。女子アナが実力で評価されやすくなり、中堅やベテランの活躍の場が広がったのは喜ばしいことです。

 特に2011年3月の東日本大震災以降は、経験と実績が豊富で、局の地震対応ガイドブックがきちんと頭に入っているような女子アナの起用が目立ちました。中には、「何かあったときは君の出番だ」と事前に声をかけられている人や、そうした状況を受けて意識的に勉強を重ねることで自分をアピールする人も出始めています。

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