海外でも大人気! "リバ"もOK!? 英語圏の腐女子事情

──BLにおける、裏社会モノの人気ぶりは、ここまで見てきた通り。では、近年腐女子文化が広がりを見せている英語圏では、このジャンルはどう受け入れられているのだろうか?

英語版『GRAVITATION』。輸送費のため、値段はややお高め。

 今、腐女子文化の輪が英語圏にまで広がっている──そんな状況をご存じだろうか。北米Amazon.comを見ると「Yaoi」という、英訳されたBLマンガ・小説のカテゴリーがあり、そこで購入できる作品はなんと約500点超。2003年に北米で『グラビテーション』(幻冬舎)、『FAKE』(飛鳥新社)が発売されて始まった日本産BLマンガの輸出は、今や一大市場をつくり上げているのだ。その中には当然裏社会モノも混ざっているが、このジャンルは海外でも日本同様に人気なのだろうか? 昨年6月にデジタルマンガ社とガンホー・オンライン・エンターテイメントが開催した「日米腐女子座談会」で海外の腐女子たちと交流した、おたく文化史研究家の吉本たいまつ氏はこう分析する。

「海外でも『ファインダー』シリーズ(リブレ出版)をはじめとする裏社会モノの人気は高いと思います。裏社会に身を置き、普通の男性と違った雰囲気を持つ男性を魅力的に感じる"乙女心"は、万国共通であるからではないかと」

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2024.5.19 UP DATE

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