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[最終回]丸屋九兵衛の「バンギン・ホモ・サピエンス」【35】

【ジャッキー・チェン】香港の星から北京の犬へ

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――人類とは旅する動物である――あの著名人を生み出したファミリーツリーの紆余曲折、ホモ・サピエンスのクレイジージャーニーを追う!

ジャッキー・チェン

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(絵/濱口健)

「2つの世界は交わらない」と断言していたラルフ・マッチオが前言を翻して実現させた最新作『ベスト・キッド:レジェンズ』には主人公の大伯父役で活躍。ジャッキーの枯れた演技がいい味わいを出しているが、映画自体の評価は微妙に低い。

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中華圏の政治を見ていると、世界のネジレというものを痛感させられる。

例えば、台湾こと中華民国。米共和党に通じる保守政党の野党・国民党が大陸(中華人民共和国)に宥和的なのに対して、DEI推進系の現政権与党・民進党の姿勢は反大陸なのだ。そこのみを評して、冷笑的でミソジニストで自己責任主義な我が国のネトウヨたちが台湾民進党を礼賛するのも、やはりネジレである。

20世紀最後の4半世紀から中華圏を代表するスターであり続けている彼の立場の変転も、そのネジレを体現するものだろう。かつて庶民派代表のように見えた彼が「香港でもっとも憎まれる男」になろうとは。

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