サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  > 「ファンキー・ホモ・サピエンス」【49】/【TLC】史上最強の女性グループ15年ぶりの最終作
連載
「ファンキー・ホモ・サピエンス」【49】

【TLC】史上最強の女性グループ、15年ぶりとなる最終作

+お気に入りに追加

『TLC』

【TLC】史上最強の女性グループ、15年ぶりとなる最終作の画像1

TLC(販売元:ワーナーミュージック)

クラウドファンディングで調達した資金(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックは2万ドルも出した)で作られた本作。セルフタイトルなのは最終作だからこそ、か。要所要所に漂う90年代の残り香、TLCらしい低血圧モードはいい。ただ、デラックス・エディションに収録されている過去のヒット曲のリマスター版は興を削ぐ感も。


 最後のアルバム、だという。

 とはいえ、アーティストのその手の宣言がアテにならないのはヒップホップ/R&B業界の常識。我々が過去にどれだけ「ラストアルバム」「引退」「カミングスーン」に騙されてきたか思い出そう。

 とはいえ、このグループの場合は特殊かもしれない。3文字からなるアーティスト名を象徴する3人組として人気を博したのに……今となっては、3人が揃っていた時期より、2人組としてのキャリアのほうが長いのだ。

 そんなT・ボズ、レフトアイ、チリ。今回はTLCについて書く。

 そんなTLCが出発点からして特異だったのは、「寄せ集めグループ」だった点だ。

 オーディション番組ブーム以降の欧米音楽界やK-POPの世界はともかく、ソウル~R&Bやヒップホップのグループは、自宅やバーバーショップ、教会やストリートでの“自然発生”が基本だ。兄弟姉妹で構成されるグループ──アイズレー・ブラザーズからレイ・シュリマーまで──が圧倒的に多いことも、その証明かもしれない。そんな中で、TLCの特殊性は際立つ。

 とはいえ、TLCの成立経緯は「オーディションで集められたグループ」と単純に結論づけるには、あまりにややこしい。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年8月号

中韓エンタメ(禁)大全

中韓エンタメ(禁)大全

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー

韓国人気モデル「ジェナ」日本初セクシー
    • 【ジェナ】韓国の美モデル参上

インタビュー

連載

    • 【小倉優香】韓国の友達が多いんです。
    • 【日向カリーナ】ブラジル系モデルの古風な一面
    • 愛しさと、切なさと、【熊田曜子と】
    • スマホとSNS以降の【ネットの未来】
    • 【安藤寿康】人間は"教育"によって生かされている(前)
    • 高須基仁/【反社】との交際くらいで騒ぐな!
    • 己の殻を破る【ギャル】が祭に集う
    • 中国【ファッションアプリ】の裏事情
    • 【Lil Nas X】栄光と挫折と突然の告白
    • 町山智浩/【トム・オブ・フィンランド】ゲイ・カルチャーの革命家
    • 医師と大手メディアと【製薬会社】の利益相反
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/闇営業物語
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『ホットギミック』"鈍い女"がモテる理由
    • LAのDJが懐古する【90年代のクラブシーン】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 【都市計画】のスペシャリストがビールで街を盛り上げる!
    • 幽霊、殺されても咎人となるニート。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』