サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 体育や部活動の間違った筋トレ【1】/【学校の筋トレ】を徹底検証する!

――体育の授業や部活動など学校でなされる筋トレ。かつては“うさぎ跳び”が問題視され、いつしかそれは消え去ったが、現在まで当たり前に行われてきた腕立て伏せや腹筋、背筋、スクワットという基礎的なトレーニングも、本当に効果的なものなのか? パーソナルトレーナーらに“学校の筋トレ”を検証してもらった。

うさぎ跳びは体を鍛えるために効果的!?先生は背筋のやり方を知らない?学校の筋トレを徹底検証する!の画像1
『東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?』(星海社新書)

 この春、お子さんが小・中学校に入学した読者もいるかもしれないが、私たちが初めて筋力トレーニングに触れる場といえば、この学校における体育の授業や部活動だろう。だが、かつて『巨人の星』(講談社)などのスポ根マンガでお馴染みだったうさぎ跳びが、1980年代頃から問題視され、今やほぼ行われなくなったように、必ずしも学校で正しい筋トレが実施されているとは限らない。本稿では、そんな“学校の筋トレ”について考察したい。

 まず、このうさぎ跳びは何が問題だったのか? 筋トレ&ダイエット専門サイト「肉体改造研究所」所長のROCK氏は、こう話す。

「うさぎ跳びは膝を深く曲げたままジャンプを繰り返す運動ですが、これで鍛えられる筋肉はほぼその姿勢でしか筋力を発揮できません。つまり、効果が限定的すぎる。そのうえ、膝の関節への負担が大きいので、怪我のリスクも高まります」

 一方で、うさぎ跳びは有害ではないという意見も。『姿勢がよくなる! 小学生の体幹トレーニング』(ベースボール・マガジン社)の著者でパーソナルトレーナーの澤木一貴氏は、こう語る。

「バレーボールのスパイクやブロック、またはサッカーでのヘディングの競り合いなど、特定のスポーツには着地の際に深くしゃがんだ姿勢もあり得ますし、そこから筋力を発揮することも。だから、絶対に必要ではありませんが、そうした局面が想定される競技の選手なら、うさぎ跳びはやっておいて損はありません」

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