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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【38】

【マックスウェル】帰ってきたオオカミ少年。寡作と〆切破りの果てに

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『blackSUMMERS'night』

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マックスウェル (販売元:ソニーミュージック)

前作は『BLACKsummers'night』だった。本作は『blackSUMMERS'night』で、次作は『blacksummers'NIGHT』。ややこしいわい! とにかく、ブラック・サマーズという名の女性との一夜をテーマにした3部作の第2章は、リラックス・ムードの前作よりも尖った印象あり。本人曰く“プログレッシヴ・ソウル”だそうだ。


 ブラックミュージック・ファンは“カミング・スーン”を信じない。

 そう、R&Bやヒップホップというジャンルにおいては、アーティストの「俺の新作は、もうすぐでリリースされる」発言は、話半分に聞くものなのだ。

 映画『ロミオ・マスト・ダイ』のプロモーションで、ジェット・リーと共に来日したアリーヤに会ったときのことを思い出す。あれは確か2000年の春だったはずだ。彼女は「私の新作は、あと2~3カ月で出るわよ」と言っていたが、実際にリリースされたのは翌年の7月。不運な飛行機事故で彼女が世を去ってしまう2カ月ほど前のことだった。

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