サイゾーpremium  > 連載  > 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」  > 『町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」』
連載
町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第94回

『リトル・ボーイ』――原子爆弾投下は“神の福音”か“大量虐殺”か?

+お気に入りに追加

『リトル・ボーイ』

1510_machiyama_01.jpg

第二次世界大戦のさなか、カリフォルニア州の小さな町に暮らす一家の父親が戦地に向かった。そして彼は日本軍の捕虜になってしまった。その風貌からリトル・ボーイと呼ばれる彼の息子は、父親が帰ってくるよう神父に教えを請うのだが……。

監督:アレハンドロ・モンテヴェルデ/出演:エミリー・ワトソン、ケリー・ヒロユキ・タガワほか/日本公開未定。


 広島に原爆が投下されて70年目、アメリカでもそれを題材にした映画が公開された。タイトルを『リトル・ボーイ』という。

 舞台は1940年代、カリフォルニア州の小さな漁港町。主人公ペッパーは小学生。町でいちばん背が低かったので「リトル・ボーイ(チビスケ)」とあだ名を付けられていた。イジメられっ子のペッパーだが、彼はいつでも優しかった。

 太平洋戦争が続き、ペッパーの兄にも招集令状が来る。しかし、偏平足で徴兵検査にはねられる。代わりに父が戦場に兵隊に取られる。彼は南太平洋の戦闘で、日本軍の捕虜になってしまう。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年8月号

世界を映す映画、映画が変える世界

世界を映す映画、映画が変える世界
    • アニメが映し出すハリウッド
    • 進化したホラー映画の新潮流
    • ドクター・ドゥームとは何者か
    • 伊藤万理華×ヨーロッパ企画
    • 「モテる映画」学
    • イラン映画の最尖端
    • 新しい時代劇の躍進
    • 倉田保昭、夢はまだ終わらない

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【大原かおり】“巨乳ブーム”の象徴が50歳で挑んだ新境地
    • 【一ノ瀬ワタル】角界から教育界へ転身「心の中の猿桜がまだ暴れたがっています」
    • 【SUMIDe】億バズするショートドラマの旗手、昼間はエリートビジネスマン!?
    • なぜエリートほど「ツッコまれたい」のか京都大学式「思考の主導権を取り戻す方法」
    • 止まったら死ぬ映画を止まらない女と観た映画『ロングウォーク』と歩き続けるウナギ・サヤカ
    • 産まないオンナ、産めないオトコの「声なき叫び」と「芸人の子育て哲学」紗倉まなケンドーコバヤシの「新・家族論」
    • 結婚、孤独、年齢への向き合い方─ アラフォー女性のリアルを熱演「松本まりか高橋メアリージュン」の本音
    • 黒い羽を隠した白猫「漫画家グラドル」穂波あみ
    • 〈Cosplay beauty Cyzo color〉天音ちか

連載

    • 【マルサの女】南みゆか
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • GROOVE SEQUENCE
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ