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丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【24】

【ジャネット・ジャクソン】笑わぬ女が堕ちた理由。ジャネットの復活はあるか?

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『Icon: Number Ones』

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ジャネット・ジャクソン(発売元:ユニバーサル)

最後にオリジナル作を出してから7年が経過したジャネット・ジャクソン。仕方ないので、2010年の最新ベスト盤『Icon: Number Ones』について書く。収録された12曲のうち8曲が本文中の「全盛期」から。他の3曲もサントラなどからで、「下り坂」時代のアルバムからは1曲のみ。本人もわかっているのだな。


 アーティストの全盛期は短い。特にレコーディング・アーティストとしての全盛期は。はやり廃りが激しいブラックミュージックの世界ではなおさらのこと。不幸なのは、ブラックミュージックの枠を超えた人気者になっても――スキャンダルに見舞われるリスクは増大するのに――全盛期を延長できる保証はない、ということだ。

 マイケル・ジャクソンを見てみよう。世を去ったときに全世界で悼まれたのは事実。だが、そこに至るまでの最晩年のキャリアが充実していたとは、とても言えない。

 では、彼の妹はどうだろう? というわけで、今回はジャネット・ジャクソンについて、である。

 全盛期の彼女は、笑わない女だった。ジャネットの全盛期については議論があるが、勝手に「86年から97年」と定めるとしよう。するとリリースされたアルバムの数は計4枚。つまり、86年の出世作『Control』に始まり、89年『Rhythm Nation 1814』、93年『janet.』、そして97年『The Velvet Rope』。この4作のジャケットを飾るジャネット嬢は、一度も笑っていないのだ。それ以前のアイドル然とした2作ではニコニコしていたのに。そして、全盛期に続く3作、01年『All for You』、04年『Damita Jo』、06年『20 Y.O.』では、男を誘うかのごとき妖艶な笑みをたたえているのに。

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