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第1特集
ジャニーズは"宗教団体説"の真相【2】

嵐の歌詞には普遍性が刻まれている! 自己啓発か宗教か? 歌詞に綴られる聖性

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――こちらの記事では、宗教的見地からジャニーズと彼らのファンの関係を分析してきたが、ジャニーズの楽曲にも一定の思想性が見られるという。彼らの代表曲にはどういったメタファーがあるのだろうか?

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 アーティストの世界観を論じる上で、歌詞に隠された思想の分析は欠かせない。本文でも解説をお願いした関氏のナビゲートで、SMAPと嵐の歌詞を見ていこう。

 SMAPの代表曲、「世界に一つだけの花」の歌詞はおなじみだろうが、「そうさ僕らは/世界に一つだけの花/一人一人違う種を持つ/その花を咲かせることだけに/一生懸命になればいい」と、自分らしく頑張ることの大切さを説く。それに対し、「夜空ノムコウ」は、「あれから/ぼくたちは/何かを信じてこれたかなぁ」と自らに問いかける形を取っているが、続けて「夜空のむこうには/もう明日が待っている」と歌うことで、確実に訪れる明日を志向していると言えよう。

 それに対して、嵐の代表曲のひとつである「truth」では、「たとえどんな終わりを描いても/心は謎めいて/それはまるで闇のように/迫る真実」と、「真実」がキーワードになっている。また、同じく嵐の「誰も知らない」では、「運命という言葉じゃ語れない/ストーリーを導く/永遠の彼方へ」と、「運命」や「永遠」といった、究極の存在をイメージさせるような言葉に重点が置かれている。これらを踏まえて、関氏はこう解説する。

「SMAPの歌詞はある意味道徳的で、自己啓発性が高いのに対し、嵐は謎を解き明かしたい、真実を探求したいというメッセージを押し出しながら、それに対する回答は求めない傾向があるといえるでしょう」

 その傾向に宗教的意味を見いだすかどうかは個人の解釈次第だが、こちらの記事で見られた、SMAPは二元論的で嵐はより多元論的といったカラーを、その歌詞の傾向に見て取るのも興味深いかもしれない。

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