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【アイドル】西田藍のアイドル的"制服"偏愛論

【アイドル・西田藍】「引きこもりの私は、ある日制服に恋をした」

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――ミスiD2013の文芸アイドルが業深き"制服愛"を語り倒す!

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鬱屈した中学生時代の私を制服コスプレで再現してみました。地味なオタク……。

 私はアイドル。ミスiD2013というオーディションに応募したのは、高校を中退して引きこもっている間、ちょっとずつ揃えた学生制服を着て、父に写真を撮ってもらう、こっそりとした趣味を初めて数年後。その写真や、制服の研究、読書の趣味、吾妻ひでおの大ファン、日米ハーフの派手顔と過去のギャップなどが注目されたのか、準グランプリに滑り込み、エッセイや書評を中心に活動、現在は、恐れ多くも文芸アイドルと名乗っている22歳。グラビアアイドルの仲村みうが憧れ。深く愛するものは、女子学生服。制服! 

 今まで、制服は着たことはあったけど、不満が芽生えたのは中学生のとき。福岡市指定の制服は、重いし野暮ったい。しかも夏服なんてださい水色のジャンパースカート。本当に浜崎あゆみも椎名林檎もこれを着て通学してたのか。これが、あこがれの中学生……落胆は大きかった。ここまではよくある愚痴。

 そこから踏み出すきっかけになったのは、中学入学と同時に、親に入れられたモデル事務所での初仕事。博多女子中学という、私立中学のパンフレット撮影でした。県内でも可愛い制服だと有名な学校。初めて着たそれは、あまりにも可愛かった!!

 スタジオでは、学校の先生達が、学校の校則通りにきちんと着ているか、仕上がりをチェック。スカートも長いし、髪型も三つ編み、すっぴん風のメイク。紺の襟に赤いライン、クリーム色の上衣に赤いリボンのセーラー服。着心地もよかった。白い靴下に黒いローファー。至って真面目な中学生。でもすごく可愛い。出来上がったパンフレットに写った自分は、福岡の都心にふさわしい、知的な学生に見えた。いつもの私とは、別人。そのときの喜びと驚き! そして湧いた、数々の疑問。何が違うの?

 現実の学校生活は、窮屈で仕方なかった。当時読んだ、庄司薫のエッセイ「狼なんてこわくない」。それは、彼が20歳で書いたデビュー作『喪失』(中央公論社)の解説と銘打たれていた。若者の不純さがつらつら書かれる。不幸自慢で純粋さを求め、「『被害者』としての一種の免罪符」を得ようとする若者。「不毛だ」。確かに不毛、でも、不幸を言えないことのほうが私は嫌だな。そうやって批判も含めて語られる過去の若者が、本当に存在したというならちょっと妬む。すべてが牧歌的に見えた。私の中に純粋さを求める若さという狼はいない。それどころじゃなかった。

 ああ、学校、若者論、管理教育、ぜんぶ憎らしいのに、その象徴ともいえる制服は、どうして愛してしまったのだろう。そうしてまた、深い制服の世界へ引き込まれていく……。

 そんな偏愛エピソードや制服知識を、この場で語っていきます!

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西田藍(にしだ・あい)
1991年10月20日、熊本県生まれ。ミドルネームはシャーロット。根暗な青春時代を過ごした後、12年、講談社主催のアイドルオーディション「ミスiD(アイドル)2013」で準グランプリを獲得。圧倒的な読書量と制服愛を武器に、「文芸コスプレアイドル」として絶賛売り出し中。公式ブログ<http://i-charlotteblue.tumblr.com/

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