時代を変えた静かなデザイン
【1】「FANTASTIC MAN」
Top Publishers/05年創刊/6ポンド
オランダ出身のヨップ・ヴァン・ベネコムが創刊したメンズ・ファッション誌。年2回発行。落ち着いた印象の表紙や誌面は極度に洗練されたデザインであり、美しい。影響下にある雑誌は数多い。
革新的ファッション誌のオンナ版
【2】「The Gentlewoman」
Top Publishers/10年創刊/6ポンド
「FANTASTIC MAN」【1】の女性版で、アート・ディレクターはヨップ・ヴァン・ベネコムだが、編集長はイギリス人女性ペニー・マーティン。年2回発行。2013年秋冬号の表紙は、同年のカンヌ映画祭のパルム・ドール出演女優レア・セドゥ。
スタイリッシュなゲイ・マガジン
【3】「BUTT」
Top Publishers/01年創刊
ヨップ・ヴァン・ベネコムとゲルト・ユンカースが創刊したゲイ・マガジン。オルタナティヴなカルチャーやハイエンドなファッションに関心を持つ層にも訴求した。11年に季刊誌としては休刊。以後、ウェブマガジンに。
ガーリー・レヴォリューション
【4】「Lula」
Lula Magazine/05年創刊/8.99ポンド
リース・クラークとベッキー・スミスが立ち上げたロンドンの女性ファッション誌。年2回刊行。実はこの雑誌の登場まで、欧米でガーリー系ファッション誌はありそうでなかった。その後、同系統の雑誌が増殖することに。
超一流クリエイターによるイメージ
【5】「032c」
032c Workshop/00年創刊/10ユーロ
ベルリン発ファッション&アート雑誌。年2回発行。最新号では、グッチのアイテムを身にまとうリアーナを、イネス・ヴァン・ラムスウィールド&ヴィノード・マタディンが22ページにわたって撮影。おそろしくクール!
ナチュラル系ライフスタイルがイケてる!
【6】「KINFOLK」
Kinfolk/11年創刊/18ドル
アメリカ・ポートランド生まれの雑誌。季刊。オーガニック/ナチュラル系のライフスタイルを洗練された誌面で提唱しているが、ファッション的な要素もあり。13年創刊の日本版はフード左翼((c)速水健朗)が買ってる?
ウィットに富んだ“食”の写真
【7】「The Gourmand」
The Gourmand/11年創刊/12ポンド
11年にロンドンで創刊されたフード・マガジン。日本のグルメ誌では見られない、ウィットに富んだ“食”の写真が特徴的で、「FANTASTIC MAN」【1】を眺めるのと似た感覚で楽しめる。フード左翼には、ちょっと刺激が強い?
ロシアの金持ちによるアート系マガジン
【8】「GARAGE」
石油王の娘で、大富豪ロマン・アブラモビッチのカノジョであるロシア人ダリヤ・ジューコワが創刊したアート&ファッション誌。リチャード・プリンス、レイモンド・ペティボンら豪華な面々が、表紙・誌面を手がけてきた。