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キングオブコメディ・高橋健一とアイドルライター・小明の「卑屈の国の格言録」第14回

父親という強大な敵に対して団結する小明一家の悲劇

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今月の格言

共通の憎しみほど、人間を団結させるものはない。

アントン・チェーホフ(Anton Pavlovich Chekhov)
1860年、ロシア帝国生まれ。『かもめ』『桜の園』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』などで知られ、戯曲史に多大な影響を与えた劇作家。1904年没。

「共通の憎しみほど、人間を団結させるものはない。」劇作家のアントン・チェーホフさんのお言葉ですね。敵の敵は友! 全員でアイツをなんとかしよう! オー!

 そう言われると、「そんなことでは仲間になりたくない」と思っちゃうな。

 オー……?

 団結って怖いんだよ。ニュースでも、吊るし上げるように急に誰かを叩き出すじゃないですか。本当はもっと大事な事実があるのに、「どこそこのタレントが離婚の慰謝料をもらいすぎだ」とか、「○○が腐る」みたいな発言で「許せん!」って過剰に便乗して怒る人がいて、そういう記事をクリックさせることによって、0・1円くらいづつ集まるシステムになってるところがあるでしょ。そのクリックごとに、寝っ転がりながら文章書いてる人が得する可能性があるわけでしょ。

 その「羊水腐る」のときは私もすっごいムカついて、すごい検索してひとりで怒っちゃったもんなぁ。紗栄子とダルビッシュの慰謝料・養育費も次々に続報をクリックしてはムカついて……それで儲かってる奴がいたんだな! それもムカつく!

 伏字を露わにしないでよ。でもそんな安易な憎しみに目を向けている限り、サイゾーみたいな雑誌が得をしてしまうシステムになってるんだよ。

 くっそー……どうせムカつくんなら儲かる側になりたいですね。

 え、そっち?

 サイゾーが得をする=私たちの原稿料がもらえるんだからいいじゃない! パーケンさんって何か憎いものはありますか?

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