サイゾーpremium  > 特集  > 立花隆、沢木耕太郎を超える作家が密やかに...

──ノンフィクションのジャンルにおいては、長年ベテラン作家陣が第一線を張ってきた。しかしここにきてようやく、団塊ジュニア前後世代の作家の台頭が始まってきている。大ヒットは生まれにくいジャンルだが、その中で、これまで書かれてこなかったような領域に踏み込んだ作品を紹介する。

1107_amanon.jpg
立花隆氏による『田中角栄研究』

 毒にも薬にもならないサプリメントのような小説や自己啓発ビジネス書ばかりが売れる中で、不遇をかこつジャンル──それはノンフィクションだ。「硬派」「社会派」「テーマが重い」などと思われがちで、気楽に手に取るのは腰が引けるこのジャンルは、確かにライトな読書好きには受けがよくなさそうで、実際近年は、世間的に話題になるタイトルも少ない。出版業界内部に身を置いていても、勢いのあるジャンルだとは到底感じられないありさまである。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年11月号

「異形と異端」が 動かすニッポン論

「異形と異端」が 動かすニッポン論

NEWS SOURCE

連載

    • 【マルサの女】橘 和奈
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • GROOVE SEQUENCE──NJSとLDHの親密な関係値
    • 【特別企画3】マッチングアプリが変えた恋愛の価値観
    • 乙女たちの官能界隈
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ