──雑誌やネット上で極地的に取り沙汰される、ジャニタレの美容整形疑惑。二重まぶたの形成や若返りの施術、さらには増毛や植毛といった"男性ならでは"の疑惑も囁かれている。果たしてその真相は? 美容外科「タカナシクリニック」の髙梨真教院長に話を伺った。
髙梨真教院長の著書。
整形手術をしたか否かについて見極めたい時、ポイントになるのは当然ながら"不自然さ"。通常できるはずのない線や跡だけでなく、笑い方や目のまばたきなど、不自然な表情の動きをしていたら、疑ってみてもいいかもしれません。とはいえ、その不自然さが天然モノである可能性も十分にありますし、上手く施されていれば自然にも見える。つまり、写真や映像を見ただけで、整形した芸能人を"確実に"見極めることは、僕たち美容整形外科医でも不可能なんです。
ただ、芸能人の場合、やむを得ない理由で、不自然さが残りやすい施術法を選ぶケースもある。現代の日本では、目と平行して二重の線がくっきりとある、西洋人のような"平行二重"がもてはやされていますが、もともと日本人には目頭部分に膜状の皮膚が覆いかぶさっている人が多く、そのような人を平行二重にするためには、その皮膚を切除する『目頭切開』を施す必要があります。まぶたを糸で留める「埋没法」でも平行二重は作れるんですが、それだと糸が外れやすいし、二重の線以外に妙な線が出てしまうんですよ。しかし、目頭切開はバレやすい上、術後から約1週間は目頭が縫合されているので、しばらく人前には出られない。だから、リスクを承知した上で、埋没法で平行二重にする芸能人が多いんです。「ザテレビジョン」(角川グループパブリッシング)のグラビアを見るとわかりやすいですよ。どアップの顔写真が多いので、妙な線までバッチリ写ってしまっているジャニタレもチラホラ……。今見た中だと、山下智久さんの二重の線は不自然ですね。まぁ天然モノの線なのかもしれませんが。
それから、ジャニタレにまつわる都市伝説のひとつに「女性ホルモンを投与して体毛を薄くしている」という説がありますが、僕はその可能性は低いと思います。濃くなった体毛を女性ホルモンで薄くしようとしたら、相当な量を投与しなければならなくなり、そうすると胸も膨らんできてしまうリスクが高い。そもそも男性の体毛は、年を取るごとに濃くなっていくものですから、10~20代では薄い人のほうが多くて当然なんですよ。
それにしても……ジャニーズにしろ、AKB48にしろ、日本のアイドルは"幼さを感じさせるビジュアル"が肝ですよね。日本ってロリコン文化の国なんだろうなぁ。(談)