サイゾーpremium  > 連載  > 荻上チキの新世代リノベーション作戦会議  > "エセ脳科学"に騙されるな 【前編】
連載
荻上チキの新世代リノベーション作戦会議 第3回

"エセ脳科学"に騙されるな 【前編】

+お気に入りに追加

1007_chiki_2shot.jpg

若手専門家による、半熟社会をアップデートする戦略提言

■今回の提言
「「SF的想像力で、科学を"お花畑"から社会へ」

ゲスト/八代嘉美[幹細胞生物学者]

──社会の現状を打破すべく、若手論客たちが自身の専門領域から、日本を変える提言をぶっ放す! ということで始まった本連載、今回は『iPS細胞』などの著書を持つ幹細胞【註】生物学者の八代嘉美さん。内部にいるからこそ見える、日本のサイエンス界が抱いている問題を語ってもらいました。

荻上 今回お招きしたのは、本連載第一回(経済学者・安田洋祐さんとの対談)で、サイエンスコミュニケーターのロールモデルとして名前を挙げさせていただいた八代嘉美さん。幹細胞研究という再生医療の研究から出発されて、現在はSTS(科学技術社会論)や研究倫理といった領域に移りながら、各種メディアでの情報発信を通じて、積極的に社会に対するサイエンスコミュニケーションの実践にも携わられています。

 エセ脳科学ブームによる若年層バッシングや、ダイエット情報による健康被害など、科学をめぐる集合的な誤解や偏見がメディアによって拡大され、大きな問題になるという事例が繰り返されています。そうした中、最先端の学問的知見を元に、「実際のサイエンスの現場で行われているのは、こういうことなんだ」という情報発信を行う役割の重要性が、ますます高まっている。そこでまずは、正しい科学の理解に基づいて情報を広め、啓蒙していくという、サイエンスコミュニケーターなるものが登場してきた背景をお聞かせ願えますか?

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ