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第1特集
学会員、党員、番記者に聞く公明党"禁断"の選挙戦略【2】

映画『レッドクリフ』を学会は支持します! 公明党と三国志の意外な関係

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 学会言論部を独立させ、「第三文明社」を設立するなど、とかく創価学会は「第三」という言葉が好きだ。もともとこの第三という言葉には、「アメリカを中心とした資本主義社会とソ連を中心とした共産主義社会に続く第三勢力が創価学会になる、という願いが込められています」(元幹部)だという。

 また創価学会にとって中国との関係も重要で、政治、学術分野でも交流が続けられている。たとえば横山光輝の『三国志』も関連会社、潮出版から発刊されており、興味深い。

「学会員にとって三国志は、馴染みの深い物語。池田大作氏の肝いりで設立された『東京富士美術館』でも大三国志展を頻繁に開催していますが、これは三国志の催しとしては国内最大級の規模です。そもそも、なぜ三国志かというと、日蓮宗では"仏法東漸"という考えを大事にしてきました。これはインドや中国を通して仏法が日本に伝来したという教えなんですが、今度は日本で生まれた創価学会を中国やインドに広めていこうという考えが強いのです。特に宗教が禁じられているとはいえ中国との交流は学会にとって戦略上の要地。いつか中国でも布教をしたいというのは悲願といってもいい。だからその中国の象徴のような『三国志』を大切にするのです。そのため"公明党"も三国志のキーマン諸葛孔明の"孔明"の意味も込められているといいます。創価大学出身の芸人、エレキコミックのやついいちろう氏が三国志ネタをやるのも無関係とは思えませんね(笑)」(同)。

 映画『レッド・クリフ』がブレイクしているのも、学会員が支持し、あしげく映画館へ通っているから......というワケではないだろうが、このように、三国志と創価学会は切っても切れない縁なのだ。
(三品 純)


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