【Kid Rock】貧困白人の星は豪邸育ち

――人類とは旅する動物である――あの著名人を生み出したファミリーツリーの紆余曲折、ホモ・サピエンスのクレイジージャーニーを追う!

キッド・ロック

(絵/濱口健)

折に触れて「俺はリバタリアン」と主張するのだが、それならなぜ共和党の全国大会に出演するのか? もっとも、かつてはビル・クリントンやバラク・オバマら、民主党の大統領への支持を表明したこともある……実は単なるオポチュニストか?

昔からR・ケリーにはロリコン説があったし、ショーン・コムズは「イヤなヤツ」感を漂わせていた。しかし、カニエ・ウェストがKKKコスプレをしたり、M.I.A.が電波系陰謀論者になったり……こんな未来を誰が予想し得ただろう?

この男も例外ではない。90年にラッパー・デビューした頃はブギー・ダウン・プロダクションズとの縁で知られ、トゥー・ショートにプロデュースしてもらい、アイス・キューブとツアーもした。つまり当時の彼は同郷のエミネムと近いポジションにいたはずなのだ。

それから35年。彼はハウス・オブ・ペインやリンプ・ビズキットの立ち位置を飛び越え、「音楽界におけるドナルド・トランプの盟友」最右翼的立場にいる。なぜこんなことになったのか。

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