【相武紗季】──音楽に頼り切ることがなくなった。いまなら遠距離恋愛もできるかも

──耳は口ほどにモノを言う。教えて、あなたの好きな音!

(写真/三浦太輔 go relax E more)

Touching song

Theory of a deadman
『ウェイト・フォー・ミー』
2001年結成のカナダの4人組バンドが09年に発表したシングル曲。叙情性を帯びたヘヴィーなサウンドが特徴的。

 私と音楽との距離感。最近は、「いつも自然とそばにいてくれるもの=音楽」なような気がします。ヘッドホンを着けてiPodで聞くことも多いですし、家に帰ってまずすることは、そのiPodをスピーカーにつなぐことですからね。家にいる時は何かしらの音楽がずっと流れていて。読書はオールディーズ、ノリノリな時は女性ヴォーカルとかの好みはありますけど、ほんと、その時々の気分というか、自然に聞いている感じです。

 今回、取材前の事前アンケートで「人生で一番泣いた曲は?」との質問があったんですけど、これは私、即答できます。セオリー・オブ・ア・デッドマンの「ウェイト・フォー・ミー」という曲です! 初めて聴いたのは、20歳を少し過ぎた頃だったのかなぁ。曲はもちろんなんですけど、ミュージックビデオが素晴らしすぎました。戦地で戦っているアメリカの兵士と残された家族の物語で、初めて観た時は映画と勘違いしてしまったほどの出来栄えで。映像と合わせて曲の世界観を想像すると、「ウェイト・フォー・ミー」って、奥さんや家族に「俺の帰りを待っててくれ」って戦地から叫んでるってことじゃないですか。そんな究極の遠距離恋愛の切なさに、泣いちゃいました。

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