寄席の人気者から中高生のアイドルに。なぞかけでおなじみのピン芸人・ねづっちの名前はここ数年、爆発的に若年層に浸透していった。TikTokのフォロワー数は14万人を超え、39万人の登録者数を抱えるYouTube「ねづっちチャンネル」の総再生回数は3億7000万回以上に上る。そんなねづっちにスマホとの付き合い方を聞きつつ、なぞかけをムチャ振りしてみた。
(写真/石川真魚)
──そもそも動画を投稿し始めたきっかけは?
ねづっち 今から10年、11年くらい前かな。制作会社の人に「YouTubeやりませんか?」って。「億単位で稼いでいる人もいるから」という話で、最初の2週間くらいは期待していたんですけど。
──2週間だけ?
ねづっち 日々のニュースから時事漫談を作って、それをメールに添付してアップしてもらってたんですけど、再生数は100回とか300回とか……。「無理じゃん」と、すぐに思いました。
──それでも続けていたのは?
ねづっち 毎日そうやって漫談を作っていると、1カ月たったら30分の漫談の土台ができるんです。当時は月イチで単独ライブをやっていたので、その30分を土台にして50分くらいの漫談にしていたので、ネタ帳として活用していた感じですね。
──それが最近になって、急にバズった。
ねづっち 2022年8月の時点でYouTubeの登録者が3万人くらい。その8月にショート動画を上げるようになって、すぐに10万人を超えました。今は39万人くらいですね。
──ショートを上げようと思ったきっかけはあるんですか?
ねづっち それも制作会社さんが知らないうちに上げてましたね。TikTokも、ある日、後輩から「TikTok始めたんですね?」って言われて、「やってないよ」って答えたんですが、見てみたら「ねづっち【公式】」って書いてあって。僕は本当に何もしてないんですよ。
(写真/石川真魚)
──バズってみて、寄席やライブの反応は変わりましたか?
ねづっち 学校公演に、落語家さんや芸人さんたちと行くんですが、中高生の半分くらいは僕のことを知ってくれているので、格段にやりやすくなりましたね。それまでは、何かうまいことを言っても「このおじさんは何を言ってるんだろう」って感じだったんですけど、今はもう「うわー!」っていう感じで。子どもたちもなぞかけをちゃんと楽しんでくれている。そういう意味では、スマホで動画が見られるようになって本当によかったと思いますね。
──では、「スマホ」でなぞかけをお願いできますか?
ねづっち はい、ととのいました。
──早っ。
ねづっち 「スマホ」とかけまして「腕のいい散髪屋さん」と解く。
──その心は?