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第1特集
歴史上人物のイメージの変遷

大正時代に作られた新撰組のイメージ 『鎌倉殿の13人』が変えた歴史上悪役の本当の評価

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――日本史には、長く悪人として語られてきた数々の歴史上の人物が存在するが、そのイメージをあえて覆す創作も珍しくない。悪評はなぜ生まれ、語られるのだろうか。ここでは過去の大河ドラマを中心、“歴史上の悪役”の評価の変遷を見ていきたい。

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(絵/河合 寛)

数々の逸話を持つ頼朝を支えた尼将軍
【1】北条政子
源頼朝の妻で、鎌倉幕府の初期を支えた「尼将軍」。頼朝の愛人であった亀の前の家を打ち壊した事件や、頼朝死後の承久の乱のときに御家人を結束させた名演説などの逸話で知られる。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では小池栄子が演じている。

大泉洋の好演に注目が集まる
【2】源頼朝
源平の戦いで弟・源義経に助けられて平家を滅ぼし、鎌倉幕府を開いて征夷大将軍となるが、頼朝の嫡流は三代で断絶。以降は北条政子の実家の北条家が執権として鎌倉幕府の実権を握る。『鎌倉殿〜』では大泉洋の好演が話題に。

織田信長暗殺の首謀者
【3】明智光秀
主君の織田信長を本能寺の変で討ち取ったことで知られる戦国時代の武将。もとは足利義昭の家来で、高い教養を持っていたといわれる。本能寺の変の12日後に農民によって殺された。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では長谷川博己が熱演。

歴史上の悪役といえばこの人
【4】吉良上野介
「忠臣蔵」で知られる赤穂事件で討ち取られた江戸時代の旗本。またの名を吉良義央ともいう。足利将軍家につながる名門の家柄で、朝廷との儀式の調整にも通じた教養ある人物だった。99年放送開始の大河ドラマ『元禄繚乱』では石坂浩二が演じた。

悪役からなぜかヒーローに
【5】新撰組
幕末の京都で尊王攘夷派志士の取り締まりを行った会津藩預かりの浪士隊。04年の香取慎吾主演の大河ドラマ『新選組!』や21年の岡田准一主演の映画『燃えよ剣』の題材となった。

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