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DJ DARUMA & JOMMYの「BLACK PAGE」【12】

RYUZOが語った揺るぎなきビジネス論

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――ダンスフロアからの新たな刺客。DARUMAとJOMMYの画期的音楽探究。

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(写真/岩澤高雄[The VOICE])

DJ DARUMA(以下、D)渡辺志保さんが司会を務める番組「HIP HOP DNA」にRYUZOくんがゲストで出ている回が、JOMMYと「面白い!」と話していたこともあって、今回は満を持してRYUZOくんに来てもらいました。

JOMMY(以下、J) 僕らの世代でヒップホップをしっかりビジネスにして、かつ誰にも真似できない形でブレずにやってる。ホント尊敬する。

D ストリートで培ってきたスキルを、大人になってセンス良く見せる。めちゃくちゃフレッシュだよね。

RYUZO(以下、R) ホンマこれしかできへんってのが正直なところで、音楽しなくても生き様でヒップホップ見せたるって(笑)。それがうまくいっただけっていうね。

J RYUZOくん、DABO兄、DJ GEORGE、DARUMAくんと僕で『#_O_M_G_』(以下、OMG)ってイベントを(2014年から)始めて、その頃から僕たちの感覚にはないものを作るのが上手だな、って印象が強かったもんね。

R 15(歳)からクラブに行ってるけど、この10年くらい「水商売の人や音楽にリスペクトがない人が(クラブ経営で)儲けてる」ことがなんか違うなって思ってて。カルチャーを発信する場所なのにキャバクラちゃうし、そもそも客が音楽を聴きに行ってない現状に。DJも「何年その曲かけてんねん!」って感じやし、ヒップホップが好きな人間が新しい遊び場を作らんと(カルチャーが)死んでしまうって思ったし、逆に本当にヒップホップのゲームに関わった人間がやってるクラブが少ないなら、それが俺らの強みやし。

D それでオープンしたのがジェントルマンズクラブ「MADAM WOO TOKYO」(※お客がチップを購入し、GO GOダンサーと遊ぶスタイル)と。

R 正直いちかばちかで、遊び方を知ってる人間しか遊べないかもしれないけど、日本で誰も作ったことのない空間を作る面白さはあった。アメリカのヒップホップの遊び方の基本だけど、日本でもヒップホップが根付いてきたからわかってもらえる自信もあったし。DJがかける曲にも相当こだわってるし、金儲けもしたいけど、クリエイトしていきたい気持ちも強かった。

J 音楽でいうと「BLOODY ANGLE」もそうだよね。

R ソウルやファンク、ジャズが下敷きにあって、ブラックミュージックの延長線上にあるヒップホップが好きだったんだけど、トラップが出てきて新しい形のヒップホップが増えてきて。ヒップホップはロックみたいにジャンルが分かれてないから、ある時期を境に自分の好きだったヒップホップは様変わりしちゃったわけですよ。もう俺が昔、ANARCHYをやってた頃とは違うんやなあって。もちろん、かっこいいヤツはいますし、新譜もチェックしてますよ。でも、自分の好きな音楽をかけられて、かつその感覚を共有できる知り合いと一緒にレコードバーやろうか、って話になって。

D さらに「DOMICILE TOKYO」(※ニューヨークのドメスティックブランドを集めたセレクトショップ)に「翠月 -MITSUKI-」(※若年層やファッション関係者が集う、ハウスやディスコのパーティが行われている音楽酒場)でしょ。

J OMGのときに、音楽、カルチャー、ファッションを発信できる場所を作っていきたいって構想、話してたよね。

R ただ、俺が全部ディレクションしてるわけではないんですよ。イケてるヤツを見つけて、その場所を与える。そこで3カ月くらい時間をかけて、「絶対にやってはいけない」ことを徹底的に叩き込む。それを糧に従業員とグルーヴを作って経営してほしい。自分がやるのもいいけど、仲間や現場に任せるのも大事なんで。たまに登場する怖いおっさん的な。

D ラッパーとしての活動は?

R 去年の初めくらいにライブで沖縄行って、いつもの調子で前乗りして遊んで、ライブの前はもうヘロヘロだったことがあって。その時、CHOUJIってラッパーが俺の前にライブをやったんやけど、ホンマめちゃくちゃヤバかった。人生かけてるんですよ、ヒップホップに、ラップすることに。それを見て「あかん、ヒップホップの神様に怒られるわ」って思って。今でもリリースできる曲は何曲かあるけど、音楽やるなら音楽だけに集中する年を作らないとダメだなって思わされましたもん。

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