――監督:佐藤信介 原作:麻生羽呂 主演:山﨑賢人、土屋太鳳 配信日:2020年12月10日
Netflixがついに本気出した!? これまでの日本製ネトフリオリジナル作品が世界で評価されることはほとんどなかったが、本作は日本以外でもそれなりの評価を受けた模様。今後も、デスゲームものが増える?(画像/Netflixより)
「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された同名マンガを原作にして、Netflixの製作、佐藤信介監督によって実写化した『今際の国のアリス』。20年12月、世界190か国に同時配信されると、世界視聴ランキングで第5位を獲得。視聴回数は実に1800万再生を記録した!
主人公・アリス(山﨑賢人)は、ゲームが唯一の特技である大学を中退したニート。仲間のカルベ(町田啓太)やチョータ(森永悠希)とともに渋谷で遊んでいると、ひょんなことから「今際の国」に迷い込み、生死を賭けた“げぇむ”に参加することに。そこで出会った、ウサギ(土屋太鳳)と行動を共にしながら、謎の世界を生き抜いていく。
この作品の最大の魅力は、なんといっても洗練された映像。第1話では、Netflixの潤沢な予算を使って栃木県・足利市につくられた高額なオープンセットを利用し、VFXで圧倒的にリアルな渋谷・スクランブル交差点を描いている。日本産ドラマ離れしたそのコンテンツ力と、素人目にも明らかな桁違いの予算のかけ方に、多くの人々が驚嘆の声を上げ、一気見をする人も続出した。
そんな驚きの声は、日本国内のみならず海外からも寄せられている。
辛口映画レビューサイト「IMDb」では10点満点中7・8、「Rotten Tomatoes」では94%のユーザーから支持を集めている。一部には「俳優の演技が雑だし不自然」といった厳しい意見もあるが、「常識破りのアクションシーンがあらゆる場面で驚きを与えてくれ、深みのある登場人物たちのキャラクターが、感情移入をさせてくれる」など、ほとんどのレビューは肯定的だ。
また、Netflixが見られない中国では、海賊版が出回っており、さっそく楽しまれている様子。
レビューサイト「豆瓣」のスコアリングでは8/10を獲得するなど、高評価だ。作品のクオリティだけでなく、日本のBLドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)』(テレ東系)に出演し、今、中国で大人気俳優となっている劇団EXILEの町田啓太を一目見るために、本作に釘づけになった女子たちも多いようだ。