サイゾーpremium  > 連載  > 友清哲のビールの怪人【15】/伊賀の里でビールを仕込む【忍者ブルワー】見参!
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友清哲のビールの怪人【15】

伊賀の里でビールを仕込む忍者ブルワー見参!――体が動く限りビールを造り続ける!

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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房出勝彦さんが20年以上にわたって生み出してきたビールの数々は、忍びのごとく“知る人ぞ知る”存在であり続けてきた。そんなレア感も、クラフトビールの醍醐味だ。

「サイゾーさんってことは、やはりアレですか。忍者関連の企画か何かですか?」

 開口一番、そんな疑問を口にしたのは、「エール工房de伊賀」を営む房出勝彦さんである。

 なるほど、本誌の誌名の由来のひとつが、戦国時代に活躍した忍者・霧隠才蔵にあることは筆者も承知していたが、もちろんこれは単なる偶然。今回、「エール工房de伊賀」を訪ねたのは、あくまでそこに特筆すべきブルワーがいたからにほかならない。

 三重県伊賀市といえば、言わずと知れた忍の里。その昔、伊賀流忍者の本拠地として栄えた歴史には、近年のインバウンドブームでいっそう注目が集まっている。

 そこで外国人観光客向けに地ビールを造ってひと儲け――と思われそうだが、さにあらず。房出さんがクラフトビールの醸造を始めたのは今から20年以上も前、1998年のことなのだ。

「もともとは親の代から、伊賀市の名物である組みひもを作る仕事をしていたんです。ところが産業として徐々に衰退し、これは先々食えなくなるかもしれないと焦り、商売替えを考えるようになりました」

 ブルワー転向のきっかけは、思わぬところにあった。

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