サイゾーpremium  > 連載  > 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」  > 町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第139回/【ロング・ショット】ロマコメの最新系主人公
連載
町山智浩の「映画がわかるアメリカがわかる」第139回

『ロング・ショット』ロマコメ最新系主人公はダメ男に心を奪われる美貌のスーパー・ウーマン

+お気に入りに追加

『ロング・ショット』

1907_P141_img001_200.jpg

かつてフレッドのベビーシッターだったシャーロットは、今や米国国務長官の地位まで上り詰めた才色兼備の女性政治家。方やフレッドは、筆は立つものの、うだつのあがらないコラムニスト。そんな彼にシャーロットはスピーチライターとして白羽の矢を立てたが……。
監督:ジョナサン・レビン、出演:シャーリーズ・セロン、セス・ローゲンほか。日本公開未定。

 シャーリーズ・セロンはスーパー・ウーマンだ。

 南アフリカで生まれ、15歳のとき、DVの被害者である母親が父親を射殺するのを目撃した。

 好奇の目を避けて母と共にアメリカに移住、英語がわからないまま177センチの長身と美貌を武器にモデルとして生活を支え、女優になれば、『モンスター』で実在の連続殺人犯を醜いメイクで切実に演じてアカデミー主演女優賞を獲得。自らプロデュースした『アトミック・ブロンド』では9割のスタントを自分で演じて、男たちと素手で格闘しまくった。

 あまりに完璧すぎて釣り合う男がいない。キアヌ・リーブス、ジェレミー・レナー、ショーン・ペンなどとのロマンスも長くは続かなかった。

 新作『ロング・ショット』でセロンが演じるのは、アメリカの国務長官シャーロット・フィールド。優秀で、美しくて、強くて、非の打ち所がない。次期大統領選への出馬を目指すが、優等生すぎていまひとつ人気がない。そこでスピーチ原稿にユーモアを加えてくれるライターを探す。白羽の矢が立ったのは、ニューヨークのタウン紙で皮肉で笑えるコラムを書いていたフレッド。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年2月号

“男性学”のススメ

“男性学”のススメ
    • 【男らしさ】イメージの変遷
    • 男性学(基)【ブックガイド】
    • 【キリスト教】の男性優位主義
    • 女子が萌える【ラップ男子】
    • コロナ禍で始動【Zoomgals】
    • サンドウィッチマン【男同士のケア】
    • 【青柳翔】が語る“男らしさ”
    • オトコが乗る【軽自動車】
    • 【マンガ・アニメ】の軽自動車
    • 【ジャニーズ】男性アイドル像
    • 時代錯誤な【ジェンダー観】
    • 【サザエさん】は有害か?
    • 『サザエさん』の【初回】
    • 【井田裕隆】に聞くAV男優像
    • ポルノ視聴と【男性性の劣化】の関係
    • おじさんの【フェイスブック】
    • 【フェイスブック運営】側とのズレ
    • 育児特化の【ベビーテック】
    • 5秒でわかる【ベビーテック】
    • 【自民党】に根付く男尊女卑

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ

「篠崎こころ」ラグジュアリーに魅せた麗しさ
    • 【篠崎こころ】召しませ #金髪ショー党

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 【岡田結実】バラエティの人気者はエゴサで成果を感じる
    • 【STUTS】人気トラックメイカーがラップに初挑戦!
    • 【土井裕泰】TBSのエースディレクターの問題作に迫る

連載

    • 【あまつまりな】流れに身を任せちゃうんです。
    • 【グレイテスト・ラウンドガール】に新メンバー!
    • あの素晴らしい【恵美】をもう一度
    • 【コロナと不況】21年に生き残る術
    • 【萱野稔人】ソロ社会化とコミュニティの変化
    • ありがとう、【小松の親分さん】
    • ワクチンがつくる【コロナ後の世界】
    • 【丸屋九兵衛】ショーン・コネリーを語る
    • 【町山智浩】「ストレンジ・フィーリング」カトリックの洗脳とオナニー
    • 【コロナ対策論議】の根本的欠如
    • 「謎」と「静」で振り返る【2020年】
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【笹 公人】「念力事報」鬼狩りの時代
    • 【稲田豊史】「妻が口をきいてくれません」圧巻の“胸クソ”読後感
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 【本場仕込み】のビールが飲める“リビングルーム”
    • 【更科修一郎】幽霊、批評家は文化的背教者なのか。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』