サイゾーpremium  > 連載  > 小原真史の「写真時評 ~モンタージュ 過去×現在~」  > 小原真史の「写真時評」/マッカーサーと昭和天皇(1)
連載
写真時評~モンタージュ 現在×過去~

マッカーサーと昭和天皇(1)

+お気に入りに追加
1902_P116-119_img001_520.jpg
散歩する昭和天皇と娘の孝宮。(サン・ニュース・フォトス/1945年/著者蔵)

 あと数カ月で平成も終わろうとしているが、昭和が終わった日のことは、よく覚えている。当時小学生だった私は、友人のA君宅で昭和天皇崩御のニュースをひとしきり見た後にテレビゲームで遊び、夕方帰宅した。夜になってその友人宅から電話がかかってきて、対応した親から話の内容を教えられた。どうやら天皇崩御についての私の態度が「不敬」だったことへの叱責だったようだ。父親か母親のどちらからだったか、特に怒られるわけでもなく、淡々と内容だけ伝えられたように記憶している。友人宅での私の態度がどんなものだったのかは、覚えていない。しかし、そのことについてなぜA君の母親からこのような形で間接的に叱責されねばならないのか、と憤りを覚え、その家からはなんとなく足が遠のいてしまった。私にとって昭和の終わりと平成の始まりは、そんなほろ苦い記憶と共にある。

 昭和天皇の崩御が1月7日だったため、その年の正月も連日テレビや新聞では容体についての報道が続いていた。しかしながら、年初におけるマスメディアでの天皇やその家族についての報道は、その年だけの例外ではなく、皇居での一般参賀の報道を含め、もはや慣習ともいうべきものになっている。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ