サイゾーpremium  > 特集  > IT  > 【ジャニーズ】動画ビジネスの是非
第1特集
ジャニーズvs新しい地図ウェブ戦略

ジャニーズvs新しい地図のウェブ戦略――ネット展開は崩壊の予兆!? Jr.チャンネル成否を検証

+お気に入りに追加

――もともとウェブ事業に進出したかったというSMAP元マネージャーの飯島三智氏の手腕もあり、見事なウェブ戦略で話題を呼んでいる「新しい地図」。そうした状況に業を煮やしたのか、ジャニーズ事務所でもこれまでご法度としていたウェブ事業に進出している。果たしてその狙いは? ジャニーズと新しい地図という2つの勢力を比較してみよう。

1805_P042-045_520.jpg
■老獪なテクニックでゲリラ戦をしかける【新しい地図】
蝶のように舞いハチのように刺す恵比寿面

 今年1月、ニュースサイトへの写真掲載許可が発表。あのジャニーズが“ついにインターネットの軍門に下った”衝撃は、ファンのみならず、朝日新聞や日本経済新聞などでも報道され、社会的なニュースとして、日本列島を駆けめぐった。

 本誌読者ならご存じの通り、ジャニーズ事務所はこれまで頑迷にインターネットと距離をおいてきた。「肖像権に配慮」するとして、ウェブにタレントの顔写真が掲載されることを認めず、記者会見に登壇したメンバーの写真は不自然なまでに排除。それどころか、ドラマや映画のホームページでは、ジャニタレだけが写真の非掲載、もしくはイラストによる掲載という謎の対応を制作側に迫ってきた。NOTTVで配信された『Sexy Zone CHANNEL』(フジテレビTWO)などわずかな例外はあるものの、ウェブに対するその態度は“ガラパゴス”を貫いてきた。

 しかし、そんな強硬な態度に変化が訪れたのが17年。タレントが出演するテレビCMをフェイスブック、ツイッター、GYAO!といったメディアで配信することを許可したのを皮切りに、11月にはNetflix配信のオリジナルドラマ『炎の転校生REBORN』にジャニーズWESTのメンバーが出演。12月にはV6岡田准一が「世界一のクリスマスツリー PROJECT」に合わせて、ジャニーズタレント初となるLINEライブの配信にも登場した。同時期には、木村拓哉のLINEスタンプも期間限定で発売となった。

 そして1月からは、各ニュースサイトで、関ジャニ∞の錦戸亮、V6の井ノ原快彦、嵐の相葉雅紀らの記者会見の模様が掲載。また今年3月、KAT-TUNのファンクラブイベントをLINEライブで生配信。極めつきはジャニーズJr.のYouTube公式チャンネルを開設するなど、ウェブ解禁を加速させる一方だ。

 こうした背景には、元マネージャー飯島三智氏に率いられた「新しい地図」の動きが影響しているというのがもっぱらだ。芸能界の掟を破り、「帝国」に反旗を翻した3人は、地上波での活動が激減。それを見越してか、ウェブ上で積極的なプロモーションを展開している。もともと飯島氏は、ジャニーズ在籍時からウェブ上での活動を考えていたと言われ、その見事な手腕で、現時点ではネット戦略を成功に導いているのだ。

 一方で、公式ホームページ「ジャニーズネット」は、今でも15年前のような古臭いデザインのまま……。ジャニーズに精通するある編集者は、その背景を次のように語っている。

「副社長のメリー(喜多川)さんは、ウェブは子どもと高齢者には使えないという前提のもと、ウェブでの活動を極力避けてきたんです。そのため、他のアイドルヲタに比べてジャニヲタは、ネットでのヲタ活はあまり活発ではなかった」

 このような態度について、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)などの著書がある矢野利裕氏は、ジャニーズ文化に脈々と流れる、ある思想を見る。

「ジャニー喜多川氏にとって、タレントは『芸術家』で、普通の人と同じ目線であってはならない。だから、舞台上ではたっぷりとパフォーマンスをファンに堪能させるけど、それ以外の場面では徹底的にシャットアウトする。それによって、ジャニーズはアイドルとしての『ファンタジー』を維持してきたんです。ウェブの『みんなで盛り上がる』という文化ではなく、スターが圧倒的なパフォーマンスを見せつけることこそが、ジャニーズが求める表現の核となってきました」

 ユーザーと垣根なしでつながることができるウェブとは、そもそも相容れないということだ。

ユーチューバー草彅、視聴回数が心配……

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年5月号

「情弱ビジネス」のカラクリ

「情弱ビジネス」のカラクリ
    • 【情弱】という言葉の変遷史
    • 【あなたにおすすめ】広告のカラクリ
    • 進化する【情報商材】の最新手口
    • 蔓延する【コンサル】の誘惑
    • 【携帯ショップ店員】ぶっちゃけ座談会
    • 女性たちを惑わす【化粧品】の情報戦
    • 【セレブ】たちのSNSビジネスの裏
    • 世界のお騒がせ【インフルエンサー】
    • 【カニエ・ウエスト】は情弱か?
    • 【裏稼業】と情弱の摂取構造
    • 【ソシャゲ】開発者が語る炎上の裏側
    • 統計目線で考える【占い】の真価
    • 【診断アプリ】の危険な手口
    • 【不動産投資】詐欺まがいの手口
    • 【消費者庁】は被害者を救えるか?

佐山彩香が挑む10年目の"新境地"

佐山彩香が挑む10年目の
    • 【佐山彩香】デビュー10周年グラビア

インタビュー

連載

    • 【都丸紗也華】キラキラ系が苦手なんです。
    • 【岸明日香】唐揚げの音で孤独を癒す
    • 【ラウンドガール】男を"オトす"必殺グラビア
    • いつか【ゴマキ】と朝帰りッ
    • 研究者が予言する【ロボット】の平等な未来
    • 高須基仁/追悼【内田裕也】
    • 【東京】に輸入される祭り文化
    • 【シリコンバレー】が中国ベンチャーをパクる日
    • 【ボブ・マーリー】米国人音楽市場の今
    • 町山智浩/【魂のゆくえ】腐敗した教会と牧師の闘争
    • 【経済統計】の不正と偽装で見えた日本経済
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子の「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/さよなら平成、ありがとう平成
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/男が期待するヒロイン像にはハマらない『キャプテン・マーベル』
    • 【白塗り店主】の変なバー
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元チューバ奏者の【チェコ人】が本場のピルスナーで勝負
    • 伊藤文學/【薔薇族】華々しき"摘発史"
    • 幽霊、過去を裁いて復讐する者たち。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』