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第1特集
芸能人の政治発言タブー解禁?【2】

『ワイドナショー』の大いなる功罪――タブー解禁!? 芸能人の政治発言が頻発する裏側

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――政治トピックに関して、テレビや雑誌、個人のSNS等において、俳優や芸人、アイドルまでが自身の考えを述べるケースが最近目につく。これまで芸能人が政治的な発言をすることは、基本的にはタブー視されてきたはずだ。それがなし崩し的に解禁になったのはなぜなのか?

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ワイドナショーHPより。

 参院選、都知事選と政治をめぐる状況が大きく動く中で、メディアのタブーと言われてきた政治発言をする芸能人が増えている。それも文化人として活動するタレントではなく、ジャニーズやAKB48グループといったアイドルたちも積極的に政治について言及するようになってきたのだ。

 きっかけになったのは、昨年の安保関連法案だ。上掲の面々のほか、ロンドンブーツ1号2号の田村淳もツイッターに「国民がこの法案の理解を深めないと賛成、反対の判断できないと思う。政府は説明の努力 国民は法案理解の努力 共に必要だと感じました」と投稿。あるいは、明確に安倍政権を批判した芸能人もいる。芸人・土田晃之は安保法案成立の翌日に自身のラジオ番組で、「テメェがただ、歴史に名前を残したいだけ。おじいちゃん超えたいんでしょ」と指摘した。

 このように発言の多くは、安倍政権に対する疑問を呈したものや、デモへの賛同が多い。以前は「芸能人のくせに政治を語るな」と批判されるばかりだったが、最近ではネットを中心に、そうした意見を支持する声が強くなってきている。

 しかし、ほとんどの芸能人にとって政治発言はリスクが大きい。政治的なイメージを嫌うCMスポンサーから難色を示されることもあるし、局側の意向で番組を降板させられてしまうこともある。それが現実になったケースが、『夜のヒットスタジオ』司会だった前田武彦の「共産党バンザイ事件」だろう。

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