サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 『彼女の耳の穴』/篠原ともえ
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(写真/三浦太輔(go relax E more))

Touching song

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シンディ・ローパー
『ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン』
アメリカの女性ポップシンガー、シンディ・ローパーが1983年に発表した。シンセサイザー・サウンドに乗せ、抑圧的な社会に対して「女の子たちはただ楽しみたいだけ」と歌い上げる。


 もともと歌ったり踊ったりするのが好きな子どもで、10歳のときから中学を卒業するまでバレエを習っていたんです。シンディ・ローパーの曲に合わせてバレエを踊ったりして(笑)。でもいちばん最初に好きになったのは、やっぱりユニコーンかな? 初めて行ったライヴは、小学生の頃に行ったユニコーンですし。小学校では放送委員をやってたんですけど、篠原がDJみたいに曲紹介をしながらユニコーンの曲ばっかりかけてたら、みんなユニコーンが好きになって(笑)。

 中学校では軽音楽部でバンドを組んで、ヴォーカルとギターを担当してました。当時、周りの友達はみんなWinkとかを聴いてた気がしますが、私は断然バンド派でしたね。そのあたりから、電気グルーヴとかスチャダラパーとか、ちょっと面白い感じの音楽を聴くようになるんです。ジャケットのデザインとかにピンときたものばかり聴いていて、将来はデザイナーかイラストレーターになりたいと思ってたんですよね。

 だけどやっぱり歌がいちばん好きだなって思って、中3のときにソニーの歌手オーディションを受けるんです。そのとき歌ったのは、小泉今日子さんの「あなたに会えてよかった」だったかな? 小泉さんのような、ちゃんと物作りに参加している女性に憧れがあったんですよね。で、そのオーディションに受かった後、ソニーの新人開発部というところに所属してボイストレーニングを受け始めるんです。電気グルーヴの(石野)卓球さんに出会ったのもその頃ですね。

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