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【CYZO COLUMN CURATION】服部昇大の流行解明3分間【11】

マンガ家・服部昇大先生が徹底解説!「つまり、このマンガが すごい!とは?」

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聴覚障害を持った硝子と、孤独な人生を送る将也によるハートフルマンガ。今のところ、ぶっかけ要素は皆無。

――マンガ家服部昇大先生が紐解く流行をものの3分で徹底解明

 人はなぜ〈その年の1位〉を決めたがるのか。流行語大賞やアカデミー賞、いつしかその流れはマンガ界にも波及し、近年彗星の如く現れた1位決定戦――それが『このマンガがすごい!』(宝島社)だ。

 あけおめです。服部です。さて、通称〈このマン〉は、さまざまな識者たちの投票によって毎年のランキングが発表されるムックで、特に1位ともなると絶大な話題性を手に入れることができ、売り上げにもかなり影響するといわれている。我々零細マンガ家にとっては、喉から手が出るほど欲しい賞!ちなみに歴代1位作品は『バクマン。』や『進撃の巨人』など話題作ばかり。そして、15年版の堂々の〈オトコ版〉1位が『聲の形』に決定した。

 今年のAVの1位作品を決めるグランプリ「AV OPEN」では、見事、小向美奈子『ぶっかけ中出しアナルFUCK!』が栄光を手にした――が、僕の疑問はここ。「果たして、『ぶっかけ中出しアナルFUCK!』は全員がヌケる作品なのか……?」。僕はヌイてみようと挑戦はするが、なんだかイケないような気がする。人生さまざま、性癖もさまざま。なんびとにとっても小向が必ずしもナンバーワンではないはずで、むしろ「全然メジャーじゃないんだけど、妙に好きなエロ動画」を男ならみんな心に大切にしまっているはずだからだ。

「エロ動画って探してる時間のほうが長いよね」という知人の格言があるが、マンガも同じ。ランキング1位の作品を軽視するわけじゃないけど、エロ動画を探す気持ちで探し続ければ、きっと心に響くマンガに出会うはず。人生は旅だ、『このマンガがすごい!』とは、心のエロ動画を探す旅なのである。

服部昇大(はっとり・しょうた)
本業はマンガ家でありながら、あらゆる分野で活躍するハイパーマルチ・アーティスト。著書に『ダークアウト』や『魔法の料理 かおすキッチン』(共に集英社)など。『今日のテラフォーマーズはお休みです。』単行本1巻が絶賛発売中!
http://tonarinoyj.jp

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