サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 隠された戦後史を検証【日本のいちばん醜い日】
第1特集
公文書で開示されない近代皇室の実像【2】

トンデモ? それとも真実? 隠された戦後史を検証『日本のいちばん醜い日』

+お気に入りに追加

――数多の資料と、長い年月をかけて書かれた『日本のいちばん醜い日』とはいったいどんな本なのか? ここでは、ディープな政治・経済情報に詳しいジャーナリストの鷲尾香一氏が、この分厚くも中身のつまった同書をレビュー。陰謀論では片付けられない(!?)同書の真髄を読み解く──。

1406_archive_09.jpg
『日本のいちばん醜い日』著者/鬼束英昭 出版社/成甲書房 発売年/2007年 価格/3024円

 十数年前に、私は大宅壮一編なる『日本のいちばん長い日』(文藝春秋)を読み、「中佐が二人、少佐が一人」とその「注」を読み、率直に「そんな馬鹿な!」と思ったのである。そして、この不明の人物こそ、「黒幕的な将軍」ではないかと思っていた──鬼塚英昭氏は著書『日本のいちばん醜い日』(成甲書房)を執筆するきっかけをこのように述べている。

『日本のいちばん醜い日』は、1945年(昭和20年)8月14日から15日の2日間に発生した宮城事件を描いたもの。終戦間際、徹底抗戦を叫ぶ陸軍少壮将校たちが昭和天皇の玉音盤の奪取を謀って皇居を占拠したとされるクーデターで、森赳近衛師団長が惨殺された事件だ。

 この事件を取り上げた『日本のいちばん長い日』や同じ事件を扱ったさまざまな書籍・資料において、事件の登場人物、状況に相違があることに鬼塚氏は気付く。それが彼を十数年にわたる思考と検証に旅立たせることになる。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ