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麻生泰「カツラ業界裏奇譚」第3回

恋人に告白するのも四苦八苦……カツラが抱える"副作用"とは!?

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AGAスキンクリニックを開業し、日夜、育毛治療に取り組む麻生泰氏。かつて自らも着用していたカツラの実害や怪しいビジネスについて、正論・異論・暴論を呈す!

今月の格言

恋人に告白するのも四苦八苦……カツラが抱える“副作用”とは!?

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『間違いだらけの薄毛対策』(幻冬舎)

 前回予告した通り、今回は薄毛に悩む男性なら誰もが気になるアノ問題、カツラ失敗談の「恋愛編」をお送りします。

 そもそもの前提として、カツラをかぶっていて最も悩ましい問題のひとつは、性別を問わず、親しくなった人に「いつカミングアウトするか」ということ。恋愛の話に入る前に、研修医時代に僕が体験したエピソードを紹介しましょう。

 研修医はとても忙しく、当直で個室にいるときだけが唯一、解放される時間です。僕は形成外科で子どもの先天奇形を専門にしていたのですが、深夜にカツラを外して仮眠をとっていると、手術を控えた患者さんが体調を崩してしまい、急きょ呼び出されたことがありました。

 緊迫した空気の中で指示を出していると、当時でいう「看護婦さん」たちがキョトンとしている。ひと通りの処置を終え、落ち着いてカルテを書いているときに、「……先生、お忘れじゃないですか?」とひとこと言われました。僕はなんのことかさっぱりわからなかったのですが、そう、みなさんのご想像の通り、カツラをつけ忘れていたんです。

 幸いにして小児科の先生たちは優しく、「ドンマイ」みたいな感じで受け入れてくれました。けれど、裏でどんなことをいわれているのかと想像すると、登校拒否をする子どもの気持ちがよくわかる(笑)。もうひとつつらかったのが、薄毛を隠さないで、上司から「キューピー」と呼ばれる先生がいたこと。僕はそれを黙って見ていたわけで、その先生からは「俺だけには、言ってくれてもよかったんじゃないか……」と言われてしまいました(笑)。カミングアウトするタイミングを逃すと、こういう思いを味わうことになるんです。

 さて、本題の「恋愛」というテーマですが、男はやっぱり「ハゲを隠さないと女の子とは付き合えない!」と思うじゃないですか。だから、カミングアウトするのは、まさに“いざというとき”になることが多い。とにかく早く電気を消してコトを済ませて、朝方くらいに「なんか薄くない?」と気づかれる(笑)。覚悟をしていても、そのリアクションには堪えるものがあります。

 たいていの人は笑って許してくれましたが、やっぱり相手を欺いているわけですから、根に持たれることもあるんです。スイートな雰囲気が最高に盛り上がってきたところで、相手に髪を触られて、「やめろって。髪を触られるの苦手なんだよ(キリッ)」なんて言い訳をしていたことも、カツラがバレた後では恥ずかしくてたまらないです。

 逆の立場で考えてみましょう。例えば、巨乳の子と付き合っていて、いざブラジャーを外してみたらパットが山盛りで、少年のように平らな胸だった……となると、男性なら正直、思うところがあるでしょう? 胸のパットは、カツラに近いのかもしれない。

 いずれにしても、薄毛に限らず恋愛や性愛にかかわるコンプレックスは、人はそれほど気にしなかったとしても、本人としては非常につらいもの。だからこそ、僕はそれを解消することができる美容外科の道を選んだんです。ハゲだったからこそ、人の痛みがわかる。加えて、バレない豊胸手術にも力を尽くします。

 話を戻しますが、僕はこういう性格なので、割りと早い段階でカミングアウトすることが多かったんです。そうすると、女子との貴重な出会いの場であるコンパや飲み会の席で、「(カツラを)外せ、外せ」のコールがかかることがありました。場の空気を悪くするのも嫌だから、カツラを外して見せるのですが、この時点で“出会い”という未来はなくなります。周りはよかれと思ってやっているのかもしれませんが、本人はやっぱり傷つくもの。お笑い好きの僕としては、そもそも「自分のコンプレックスを利用して、安易な一発ネタでウケをとる」ことが大嫌いなので、なおさら気落ちしました。

 カツラは一瞬にして“本来の自分”を取り戻せる便利なものですが、非常に強い副作用である「カミングアウトの高いハードル」を乗り越えるための処方箋は付いてきません。かえって恋愛ベタになる可能性も低くないので、自分を捨てられる本物の遊び人でもない限り、やはりオススメできませんね。

(構成/橋川良寛 bluepoint)

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麻生 泰(あそう・とおる)
1972年、奈良県出身。AGAスキンクリニック総括診療部長。東京美容外科統括院長。大阪医科大学形成外科にて研修医終了。大手美容外科で院長、診療部長を歴任後、東京美容外科を設立。また、AGAスキンクリニックの設立にもかかわり、統括診療部長を兼任する。自身の薄毛に悩み、治療方法を模索・研究し、現在の治療法を確立した。

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AGAスキンクリニック
薄毛で悩んだ麻生医師が、自ら開発し効果を実感した発毛治療を受けることができる院は、全国のAGAスキンクリニックをはじめ、東京美容外科メンズ専科、東京ビューティークリニックなど、全国26院(2013年12月現在)。さらに今後も拡大予定。
ご予約・ご相談はTEL:0120-2323-48
URL〈http://www.aganavi.jp/

AGAとは?
Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味。成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のこと。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられている。現在、全国で1260万人ほどいて、そのうち気にかけている人は800万人、何らかのケアを行ったことのある人は650万人だという。

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