サイゾーpremium  > 特集2  > 【メディア関係者座談会】ジブリも巻き込む厳しいチェック体制

──雑誌やテレビなど、メディアへの露出も多いディズニー。当然、その掲載、放映までには取材から校正までさまざまなやり取りが発生する。取材人は禁断のバックヤードにも入れるというが……彼らが見た、裏の顔とは?

[座談会参加者]
A…編集プロダクション勤務
B…女性雑誌ライター
C…映画雑誌ライター

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こんなふうにミッキーが切れてよく見えなかったりしたら、まず掲載はできないってことらしいです。

A ディズニー関連企業のメディア対応について、ということだけど、皆さんはどんな記事を担当されました? 私は以前、東京ディズニーランドを運営している「オリエンタルランド(以下、OLC)」とやり取りをしましたが、噂通りかなり制約があって、苦労しました。

B 私も、某女性誌でディズニーランドのタイアップ広告を担当したことがあります。クリスマスイベントの紹介だったと思うんですが……ディズニーランドの近くにあるOLCの本社にも打ち合わせで行きました。

A 私は単純なイベント情報の紹介が多かったから、打ち合わせなんてなかったな。

C 僕もないですね。打ち合わせって、どんな雰囲気なんですか?

B 基本的には広報さん主導で話が進むので、こちらから何かを提案したりすることはほとんどないですよ(苦笑)。タイアップということもあって、何をどう打ち出してほしいかが、発注の時点で明確に決まっているんです。版元の営業担当者も、先方の要求に対しては「何も口出ししてくれるな」という雰囲気でしたし。

A 取材当日のスケジュールとか、決めごとが多くなかったですか?

B 確かに、取材スケジュールは編集サイドが作るのが普通ですけど、OLCの場合は、打ち合わせの段階で、先方がきっちり作ってきてくれてましたね。ミッキーをはじめとした着ぐるみの撮影に関しても段取りが済んでいて、あとはどの構図で撮影するかという詳細を決めるのみでした。

A そこまで手出しできない状況なら、むしろラクですよね(笑)。

B 取材当日も、専任のスタッフがついて、お昼休憩やスタッフ用のお土産コーナーまで、徹底してアテンドしてくれるんですよ。

C メディアを含め、外部関係者へのもてなしは本当にすごいですよね。僕は以前、ある雑誌の仕事に携わっていた関係で、「ウォルト・ディズニー・ジャパン」(以下、WDJ)【編註:ウォルト・ディズニー・スタジオやタッチストーン・ピクチャーズ作品の配給とビデオソフトの発売などを行う日本法人】がDVD販売店のディーラーや地方チェーンの店長クラスを呼んで、新作DVDを紹介するコンベンションに呼ばれたことがあるんです。このコンベンションの開催会場も、毎回変わるとか。僕は呼ばれませんでしたが、先日は「渋谷ヒカリエ」だったし、話題のスポットや豪華な施設で開催することが多い。なぜなら、地方から来ている人たちのための観光も兼ねているからです。当然、DVDや映画の割引券などのお土産もあり、時には公開前の作品の上映会なんかもある。渡されるリリース資料だけでなく、気配りも完璧ですよ。

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2019年12月号