サイゾーpremium  > 特集2  > 【メディア関係者座談会】ジブリも巻き込む厳しいチェック体制

──雑誌やテレビなど、メディアへの露出も多いディズニー。当然、その掲載、放映までには取材から校正までさまざまなやり取りが発生する。取材人は禁断のバックヤードにも入れるというが……彼らが見た、裏の顔とは?

[座談会参加者]
A…編集プロダクション勤務
B…女性雑誌ライター
C…映画雑誌ライター

1309_disny_15.jpg
こんなふうにミッキーが切れてよく見えなかったりしたら、まず掲載はできないってことらしいです。

A ディズニー関連企業のメディア対応について、ということだけど、皆さんはどんな記事を担当されました? 私は以前、東京ディズニーランドを運営している「オリエンタルランド(以下、OLC)」とやり取りをしましたが、噂通りかなり制約があって、苦労しました。

B 私も、某女性誌でディズニーランドのタイアップ広告を担当したことがあります。クリスマスイベントの紹介だったと思うんですが……ディズニーランドの近くにあるOLCの本社にも打ち合わせで行きました。

A 私は単純なイベント情報の紹介が多かったから、打ち合わせなんてなかったな。

C 僕もないですね。打ち合わせって、どんな雰囲気なんですか?

B 基本的には広報さん主導で話が進むので、こちらから何かを提案したりすることはほとんどないですよ(苦笑)。タイアップということもあって、何をどう打ち出してほしいかが、発注の時点で明確に決まっているんです。版元の営業担当者も、先方の要求に対しては「何も口出ししてくれるな」という雰囲気でしたし。

A 取材当日のスケジュールとか、決めごとが多くなかったですか?

B 確かに、取材スケジュールは編集サイドが作るのが普通ですけど、OLCの場合は、打ち合わせの段階で、先方がきっちり作ってきてくれてましたね。ミッキーをはじめとした着ぐるみの撮影に関しても段取りが済んでいて、あとはどの構図で撮影するかという詳細を決めるのみでした。

A そこまで手出しできない状況なら、むしろラクですよね(笑)。

B 取材当日も、専任のスタッフがついて、お昼休憩やスタッフ用のお土産コーナーまで、徹底してアテンドしてくれるんですよ。

C メディアを含め、外部関係者へのもてなしは本当にすごいですよね。僕は以前、ある雑誌の仕事に携わっていた関係で、「ウォルト・ディズニー・ジャパン」(以下、WDJ)【編註:ウォルト・ディズニー・スタジオやタッチストーン・ピクチャーズ作品の配給とビデオソフトの発売などを行う日本法人】がDVD販売店のディーラーや地方チェーンの店長クラスを呼んで、新作DVDを紹介するコンベンションに呼ばれたことがあるんです。このコンベンションの開催会場も、毎回変わるとか。僕は呼ばれませんでしたが、先日は「渋谷ヒカリエ」だったし、話題のスポットや豪華な施設で開催することが多い。なぜなら、地方から来ている人たちのための観光も兼ねているからです。当然、DVDや映画の割引券などのお土産もあり、時には公開前の作品の上映会なんかもある。渡されるリリース資料だけでなく、気配りも完璧ですよ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2021年5月号

新タブー大全'21

新タブー大全'21

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る

「小川淳也」政治とコロナと与野党を語る
    • 【小川淳也】政治とコロナと与野党を語る

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【都丸紗也華】ボブ、マジ楽なんです。
    • 【アレンジレシピ】の世界
    • 【愛】という名のもとに
    • なぜ【AI×倫理】が必要なのか
    • 【萱野稔人】人間の知性と言葉の関係
    • 【スポンサー】ありきの密な祭り
    • 【地球に優しい】企業が誕生
    • 【丸屋九兵衛】メーガン妃を語る
    • 【町山智浩】「ノマドランド」ノマドの希望と絶望
    • 【総務省スキャンダル】と政府の放送免許付与
    • 【般若】が語った適当論
    • 【小原真史】の「写真時評」
    • 【田澤健一郎】“かなわぬ恋”に泣いた【ゲイのスプリンター】
    • 【笹 公人】「念力事報」呪われたオリンピック
    • 【澤田晃宏】鳥栖のベトナム人とネパール人
    • 【AmamiyaMaako】イメージは細かく具体的に!
    • 【稲田豊史】「大奥」SF大河が示した現実
    • 【辛酸なめ子】の「佳子様偏愛採取録」
    • 伝説のワイナリーの名を冠す【新文化発信地】
    • 【更科修一郎】幽霊、ラジオスターとイキリオタク。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』