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国立大学内で劇薬ヒ素紛失事件 渦中にあった准教授の自殺で見える“白い巨塔”の幻影

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 学校再編、補助金削減などで揺れる国立大学だが、その渦中で、トンでもない事件が発生していた!?

 2011年10月11日、地方都市にある国立K大学理系学部の男性准教授S(当時47歳)が飛び降り自殺で死亡した。将来を嘱望される研究者でもある彼の突然の死には、大きな注目が集まり全国紙でも報道されたが、その自殺の裏にはもうひとつの事件があったという。

 自殺した一週間前の10月5日、Sは警察にあることで「届け」を出している。劇薬として指定されているヒ素が、彼の研究室から紛失したという「紛失届」である。警察の発表によると、紛失したのは最大で100人分の致死量に当たるヒ素化合物約15グラムが入った瓶だという。

 当然、Sの責任問題に発展し、大学側、警察から数度にわたる事情聴取がおこなわれ、懲戒免職を含め厳しい処分を検討。Sは日に日に追い詰められていったという。

「紛失届を出した当時、S先生は自分の研究室に閉じこもりがちでした。元々明るい先生だっただけに目に見えてやつれていく様子は心配でしたね」(K大学学生)

 劇薬の紛失に責任を感じたSが、精神的に不安定な状態になり突発的に自殺を選んでしまったというのがことの真相として語られている。自宅パソコンに残されていた遺書ととれるメモにも謝罪の思いが綴られていた。

 だが、Sの死の直前、大学側は届けがあったものと似た瓶がSの研究室で見つかったと発表し、ヒ素紛失事件自体が勘違いだったという説もある。このように、このS の自殺の裏側では、現在の大学経営が抱える問題点を示唆するいくつかのうわさが流れているようだ。

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