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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第49回

フェイスブックの株価が下げ止まらない! ユーザー9億人でも成長が懸念される理由

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進化の歩みを止めないIT業界。日々新しい情報が世間を賑わしてはいても、そのニュースの裏にある真の状況まで見通すのは、なかなか難しいものである――。業界を知り尽くしたジャーナリストの目から、最先端IT事情を深読み・裏読み!

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2012.5.18 「ようこそフェイスブック」と表示するナスダックの電光掲示板。だがしかし同社は株式市場の手荒い歓迎を受けた格好となっている。

 ついに上場したフェイスブック。だが、直後から株価が下がり続けているのは各所で報じられている通りだ。同社と主幹事証券会社である米モルガンスタンレーなどに対して集団訴訟を起こす動きも出ている。鳴り物入りでの上場だったはずが、なぜこんな事態になったのか──?

 フェイスブックの株式公開が批判にさらされている。5月18日に米ナスダックに上場した同社の調達金額は、IT企業としては史上最高の160億ドル。久しぶりの大型上場に、シリコンバレーはお祭り騒ぎ状態となった。

 ところが上場後の株価は、続落する一方だ。初日は公開価格の38ドルを上回る42ドルの初値をつけたものの、その後はじりじりと下がり続け、公開1週間後の25日には、ついに31ドルにまで下げてしまった。初値と比べると24%もの下げ幅で、公開価格まで戻る雰囲気はまったくない。

 ブルームバーグは25日の記事で、「過去10年間の新規株式上場では最悪のリターンになっている」と書いた。根拠は、大規模上場10社の公開後5日間の株価を比較したチャートだ。VISAやマスターカード、GM、ブラックストーンなどが比較対象になっている。最も株価が上昇したのはVISAで、公開から1週間でなんとプラス45・4%。これに対して最低のフェイスブックはマイナス13・1%。次点のMFグローバル(マイナス10・4%)と比べても2・7ポイントも低い。

 今回の上場で主幹事のモルガンスタンレーは、販売対象の株式数を当初予定よりも25%多い4億2120 万株に増やし、公開価格も当初の28~35ドルから34~38ドルに引き上げた。この見通しが大いに甘かったのでは? とあちこちで批判されている。年内に株価はさらに下落し、最悪40%以上の下落率になるのでは、という見通しもあるほどだ。

 この株価下落が果たして需要予測の見通しの甘さによるものなのか、それとも成長に対する懸念なのか。

 懸念は実はかねてから指摘されている。上場の直前には、GMがフェイスブック広告を引き揚げるという衝撃的なニュースがあった。GMが出稿していた年間1000万ドルの自動車広告を「効果がはっきりしない」という理由で打ち切ったのだ。

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