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第1特集
本気のレビュー! 歴代ジャニーズ・ポップの真骨頂【1】

フォーリーブス、郷ひろみ、田原俊彦、光GENJI、SMAP、嵐......ジャニ楽曲の半世紀史

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──初代ジャニーズがデビュー曲を発表した1964年に始まるジャニーズ歌謡の歴史。現在に至るまで、その偶像と共に無数のヒット・ナンバーが生まれては消えたが、あらためてそれらの楽曲をレトロスペクトしたときに、何が見えてくるのだろうか?

 1960年代前半から始まる、ジャニーズ事務所(以下、ジャニーズ)のアイドルの歴史は、歌謡曲の歴史と同様、その時代ごとの潜在的な気分とは切り離せない。

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松本 亀吉氏の著書『歌姫2001』

 最初のグループである「ジャニーズ」(以下、初代ジャニーズ)が、「若い涙」でデビューしたのは64年。このグループのコンセプトは、シンガーとダンサーを従えアメリカ全土を巡業するソウル・ミュージックのパッケージ・ショー「モータウン・レビュー」の翻案化。「歌って踊れる歌謡レビュー集団」という、現在まで続くジャニーズの基本スタイルは当初から存在していた。

 60年代後半になると、歌謡曲の最新モードとしてGS(グループ・サウンズ)が登場し、ビートルズの世界的ヒットでロックのバンド・スタイルが流行した。同時期には、レコード会社の専属作家制度が崩壊し、筒美京平や鈴木邦彦などソウルやロックのリズムを体得した作曲家たちが台頭。そんな時代に対応すべく68年にデビューしたのがフォーリーブス。バンド演奏こそしないが、スライ&ザ・ファミリー・ストーンやキング・クリムゾンのカバー曲を発表。一方、学生運動の激化した時代の位相として「アングラ」が盛り上がり、2ndシングル「涙のオルフェ」の作詞には、作家・寺山修司が起用された。

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