サイゾーpremium  > 特集  > あの有名芸能プロも? 芸能スクール搾取...
第1特集
カモにされるタレント予備軍の少女たち

あの有名芸能プロも? 芸能スクール搾取の構図

+お気に入りに追加

 大手芸能プロダクションの中には、「タレント育成」を標榜した芸能スクールを運営しているところは少なくない。代表的な例で言うと、吉本興業の芸能学校・NSCや、ナベプロのエンターテイメントカレッジなどがそれに当たるのだが、良心的にタレント育成をしているスクールはごくわずかで、大半はスクール生とのトラブルが絶えないというのだ。 「中でも評判が悪いのが、ほしのあきや伊藤英明が所属するAチーム傘下のスクール」(芸能プロ幹部)だという。過去に傘下のスクールに通っていた20代のBさんがスクール時代を回想する。

0910_hoshino.jpg
三十路グラドルとして鉄板人気を誇るAチーム所属のほしのあき。

「幼い頃から女優になるのが夢で、念願かなって『Aチームグループオーディション』に合格できたんです。所属先はAチームではなく、傘下のエーライツという新人部門のプロダクション。しかも、『経験がないので、芸能スクールであるAチームアカデミーに通ってください』って、スタッフから言われたんです」

 アカデミーの入学金が40万円で、月のレッスン料は3万円ほど。

「オーディションに合格したのに、なんで有料のスクールに行かないといけないんだろうって思いましたね。しかも、『スクールに通わないなら契約を結ばない』とまで言われました」(同)

 年間を通してかかる費用は、入学金とレッスン料を合わせて76万円。似たような業態のオスカープロモーションの養成スクール「オスカーエンターテイメントスクール」が、入学金4万円で半年間の授業料が12万円ということを考えると、かなり割高である。

「結局、契約をしてスクールにも通うことにしたんですが、一応はエーライツ所属タレント。なのに、来る仕事はエキストラばかり(苦笑)。また、事務所が主催する舞台公演に出演することもできるんですが、これには『3000円のチケットを30枚売れ』というふうにノルマがある。それ以上売れば、自分のギャラになるんだけど、そんな素人の公演を見ようなんて人はほとんどいません。もちろん、売れ残ったチケットは自腹で買い取りです」(同)

MEMO芸能スクール
かつては、安室奈美恵やSPEEDなどを輩出した沖縄アクターズスクールが注目を集め、近年、全国に芸能スクールが乱立。多くのタレントを輩出している。

 しかも、レッスン料は厳しく徴収するが、エキストラ出演などのギャラは支払われないことが多いという。

「マネージャーに『ギャラが振り込まれていないんですけど』と言ったら、『制作会社から事務所にお金が振り込まれるまでに3カ月くらいかかる。だから待ってくれ』って言われたんですね。けど、半年たっても一向に振り込まれない。泣き寝入りは嫌だったので粘り強く交渉したら、ようやく振り込まれましたよ、9000円……。明細はなく、結局、なんの仕事の報酬かわかりませんでした」(同)

 さらにゴタゴタは続く。今度はグループ内のエーライツとアカデミーが敵対し始めたのだというのだ。

「アカデミーの先生が、グループ内のKという別会社から派遣されていたんですが、エーライツの女のコが何人か同社に引き抜かれたんです。当然、エーライツの幹部が激怒し、『アカデミーの先生と仲良くするな』ってお達しが回ってきた。無理やりスクールに通わせておいて、大した仕事もなく、それはないだろうって話ですよ」(同)

 結局、Bさんは1年後に見切りをつけたが、「こうした芸能スクールはたくさんあるんだろうけど、エーライツは有名芸能プロの名前を掲げて、女の子の夢を食い物にしているのだからタチが悪い(苦笑)。それにエーライツからAチームに上がって活躍している人は誰ひとりいないんです」という。

 エーライツの公式HPでは、10歳にも満たない所属タレントの女の子が何人も紹介されているが、ほしのあきに次ぐ逸材は、果たして登場するのだろうか? 

(岩友江里)


Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年11月号

Netflix(禁)ガイド

Netflix(禁)ガイド
    • SNS時代の【アメリカ】動画
    • ケガしても【拡散希望】の狂気
    • 海外ポルノ界の【全裸監督】たち
    • 本家【全裸監督】の海外での評判は?
    • 【小林直己】ネトフリで世界進出
    • 世相を反映【ディストピアSF】傑作選
    • 【A-THUG】が推すドラッグ番組
    • 下品なだけじゃない【恋愛リアリティ番組】
    • 【恋愛リアリティ番組】一挙レビュー
    • 【みうらうみ】ネトフリドラマグラビア
    • ネトフリ人気作の【エロ依存度】
    • 【人気作6作】のエロシーン検証
    • 【奈良岡にこ】再生数アップのサムネ術
    • 【スタンダップコメディ】作品のトリセツ
    • 【スタンダップコメディアン】が語るAマッソ問題
    • 【クィア・アイ】と女言葉翻訳の問題
    • 【差別語】翻訳の難しさ
    • 配信で見返す【90年代ドラマ】
    • タブーな【民法ドラマ】6選

収監直前ラッパーD.Oの告白

収監直前ラッパーD.Oの告白
    • 【ラッパーD.O】悪党の美学

NEWS SOURCE

    • 【関電スキャンダル】3つのタブー
    • 【あいちトリエンナーレ】騒動の余波
    • 【浜崎あゆみ】ドラマ化と引退疑惑の真相

インタビュー

    • 【松本妃代】──実は踊れる演技派女優
    • 【FUJI TRILL】──モッシュを起こすヒップホップDJ
    • 【Neon Nonthana & Eco Skinny】──カップルの日常ラップ

連載

    • 表紙/福井セリナ「ポッと入ったんです。」
    • 【石田桃香】紫に包まれる肢体
    • 【真帆】がいるだけで
    • 【日本】で新しいことができないワケ
    • 【萱野稔人】宇宙生物学と脳の機能から見る人間(後)
    • 追悼【高須基仁】という男
    • 不要な【アレンジ】おもてなし魂
    • 【Lizzo】女性MCたちの一斉開花
    • 町山智浩/【ハスラーズ】ストリッパーの逆襲
    • 【アメリカに依存する】日本のサイバー戦争対策
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/TOKIOの晩年
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/【愛がなんだ】がヒットする日本のヤバさ
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元エンジニアが作る【古代クジラ】を冠したビール
    • 更科修一郎/幽霊、TVの国でキラキラの延長戦。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』