――ネクストブレイク俳優として注目を浴びる中島瑠菜が、初単独主演映画『とれ!』の撮影エピソードや大学と仕事の両立について語る。
(写真/荻原大志)
長編映画初単独主演作『とれ!』で演じるのは、神様に取り憑かれながら、親友とホラー動画作成に没頭する高校3年生の佐藤美咲。
「もともとホラー映画は苦手だったのですが、出演者側だったら怖くないのかなという興味もあってワクワクしました。主演のプレッシャーもあったのですが、美咲の親友・皐月ちゃんを演じるまいきちちゃんは年齢が近いので安心感がありましたし、緊張よりも楽しもうという気持ちのほうが大きかったです」
小さい頃は霊感があったという。
「私の通っていた小学校は140年以上の歴史があったんですが、古い校舎ということもあってか、〝見える〟子が多かったんです。よく『あそこのもやがかかっているところに何かいるよね』みたいな話をしていました。私はぼんやり見える程度だったんですが、はっきりと霊らしきものが見える友達もいました。当時はそれが普通だったので、恐怖を感じることもなかったんです。怖い話も大好きだったんですが、年齢とともに苦手になりました。おばけ屋敷なんかも、できれば行きたくないんです。ただ不思議なのは、自分よりも怖がっている子が一緒だと平気なんですが、私よりも冷静な子がいると逆に怖くなるんです(笑)。今は一切、霊感もないんですが、まいきちちゃんが見える人で、撮影現場でも『あそこにいるよ』と何もいない場所に指をさしていて怖かったですね」