永野芽郁と田中圭の不倫疑惑が波紋を広げ続けている。これに限らず、芸能スキャンダルは連日のように報じられ、SNS上では「許せない」「ゲスすぎる」といった感情的な言葉が飛び交う。メディアはそれをさらに煽り立てて、注目を集める||。なぜ人々はこれほどまでに、芸能人のプライベートに強く惹きつけられるのだろうか?
「洗脳」の定義とは?
――最近も大きなニュースがありましたが、芸能人の不倫やら不祥事やらに世間やメディアの関心が集中しがちです。そんな芸能スキャンダルへの過剰な関心は、日本人の多くがある種の〝洗脳状態〟にあるようにも見えます。そこで先生に伺う前にまずChatGPTに尋ねてみたんです。「スキャンダル好きの人は洗脳状態にあるのか?」と。
苫米地 へえ、それでどんな答えが返ってきたの?
――簡単に言えば「『スキャンダル好き』と『洗脳』というテーマは、情報の受容構造や集団心理の観点から密接に関連しています。特に、情報の受容と判断力の麻痺、集団心理による思考停止といった観点から、ゴシップ消費は〝軽度の洗脳状態〟に近いとも言えます」という答えでした。
苫米地 なるほど。ある程度理にかなっているね。
――それに続けて、「『裏切り』『ゲス不倫』などのレッテル貼り。『許せない!』という一方向の同調圧力。 〝どうでもいいこと〟への集中=思考の矮小化、といった状況を経て、受け手は冷静な判断をせずに〝報道のストーリー〟に感情的に巻き込まれていきます。これは洗脳の第一ステップと酷似しています」という説明もしてくれました。
苫米地 洗脳のテクニックの説明としては間違ってない。ただ、AIは洗脳とは何かを理解していない。洗脳の定義とは「第三者の利益のために本人のブリーフシステム(本人が信じている価値観や世界観の枠組み)を変更すること」だよね。では、国民の多くが芸能スキャンダル好きになることで、誰か第三者の利益って発生してる?