サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 彼女の耳の穴/萩原みのり

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(写真/三浦太輔・go relax E more)

Touching song

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ゆず
「いつか」
1999年に発表された、ゆず通算4枚目のシングル。冬をテーマにしたマキシシングルの表題曲で、愛する人を全力で守る決意が歌われる。


 ひとりでいるときは常にイヤホンをしているくらい音楽は大好きで、移動中もずっと音楽を聴いています。ただ私、すごい田舎っ子で、小学2年生から新体操ばっかりやっていたから、子ども時代にテレビとかネットにあまり触れてないんですよね。だから、学校の友だちが聴いてるアーティストも全然知らなくて、YouTubeの存在も中学校に入って初めて知ったぐらい。だけどいったん知ってからはネットで音楽を聴き漁るようになって、ニコニコ動画も観るようになるんですけど、そのときちょうど『らき☆すた』が一挙配信されていて。実は、それが初めてちゃんと観たアニメだったんですけど、「アニメ、面白い!」ってなって、そこからアニソンとかも聴くようになって……そのあとボーカロイドにハマるんです。中学の一時期はボカロしか聴いてなかったかも。あとは、歌い手さんですね。96猫さんとか“両声類”っていう、男の声も女の声も両方歌える歌い手さんたちの曲が大好きで……「これは新しい!」って思って、当時はそればっかり聴いていましたね。

 その頃から、歌詞の意味とかを考えながら聴くようになって、そのときの自分の感情に合うものをいろいろ探すようになったんです。つらいときに楽しい曲を聴くんじゃなくて、つらいときにはつらい曲を聴きたいほうなんですよね。あと、私、実は中学2年生のときに、とあるストリートミュージシャンにハマって、路上ライヴの追っかけみたいなことをやっていたんです。アコギを持った2人組の大学生だったんですけど、主にゆずさんのカバーとかを演っていて。名古屋駅前を歩いていたら男の人がほとんど叫んでいるような感じで歌っていて、「なんだろう、この人たちは?」って足を止めたのがきっかけで、気がついたら毎日通うようになっていたんです。その頃私は、中学受験して入った新体操の強豪校に通っていて、入学してすぐ全国大会まで行ったんですけど、そのあとドクターストップがかかって、新体操が続けられなくなってしまったんです。で、それを機に新体操をやめてしまうんですけど……そうなったときに、ホント何もなくなってしまったというか、毎日何をしたらいいかわからなくなってしまって。そういう空っぽの状態で歩いていたからこそ、刺さったのかもしれないです。その人たちが演っていた、ゆずさんの「いつか」という曲の歌詞がものすごく響いて……というか、その人たちの音楽で何か保てたというか、結構ボロボロの精神状態だったのが、少しずつ回復していったんですよね。だから、その人たちがカバーしていた曲は、いま聴いても何か独特の聴こえ方をするというか、東京でその曲を聴くと、当時のことをいろいろ思い出してしまいます。

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