>   > 【特別企画】荻上チキが分析する出会い系サイトのユーザー動向
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【特別企画】「若者は、なぜ恋愛をしないのか?」[後編]

評論家・荻上チキが分析する 出会い系サイトの知られざるユーザー動向

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──本編では社会学的視座から恋愛やSNSの現状を解説してきたが、大手出会い系サイト「ワクワクメール」のユーザー特性からは、どのような現況が見えるのだろうか?

「男性の草食化」「女性の肉食化」などといわれますが、ワクワクメールの利用実態を見る限り、それは当てはまりません。日別投稿数でもユーザー数でも、女性よりも男性が圧倒的に多いため、男性からアプローチしないとお話にならない状況は、昔とまったく変わっていない。ただ、出会い系サイトの登場によって、女性が今までにない出会いのツールを手にしたのは事実でしょう。基本的には受け身ですが、女性の多くは声をかけられるようにプロフィールを工夫するなど、積極的だと思われない程度に餌を撒いています。

 出会い系の歴史を振り返ると、85年にテレクラ、89年にツーショットダイヤルが登場し、95年から出会い系サイトが少しずつ増えていきました。中には「スタービーチ」のような、1日数千万、1カ月数億のPVを誇る超大手掲示板型サイトも登場しましたが、08年に出会い系サイト規制法が改正されたことで、年齢確認・個人認証のできない掲示板型のサイト運営は難しくなり、閉鎖に追い込まれます。そこから、現在のようなSNS型の出会い系サイトがさらに伸び始めました。ワクワクメールもそうですし、「PCMAX」「ハッピーメール」など、今「御三家」と呼ばれるサイトはいずれもSNS型です。こちらは目的別で相手を探せるので、マッチングにも優れています。

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