サイゾーpremium  > インタビュー  > 【小川未祐】元プロダンサーの異色俳優、倉本聰からの滅多打ちも財産に
インタビュー
元ダンサーの19歳が倉本聰から学んだこと

【小川未祐】元プロダンサーの異色俳優、倉本聰からの滅多打ちも財産に

+お気に入りに追加

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

――ダンスに青春をかけ、その後俳優に転身した19歳。巨匠から学んだこと

2006_cmyk_ogawa_2_520.jpg
(写真/石田寛)

「ダンスをやっていた時は周りの目ばかり気になってました。だからお芝居を始めた時に、自分のことを自分の言葉で説明できなかったんです。お芝居を始めてから『こんなに人にあれこれ話していいんだ』『人と深くかかわることができるんだ』って思いました」

 中学時代からプロダンサーとして活動していた小川未祐は、2018年に小川紗良監督の映画『最期の星』で主演としてデビュー。去年は深田晃司監督『よこがお』、山本政志監督『脳天パラダイス』、上田慎一郎監督の『スペシャルアクターズ』に出演。さまざまな監督と仕事をする中で、ダンサー時代にはなかった新たな価値観が生まれているという。その中でも強く印象に残っているのが、出演したテレビ朝日系ドラマ『やすらぎの刻~道』の脚本家、倉本聰との出会いだった。

「オーディションの時は滅多打ちだったんです。倉本さんは句読点ひとつまでも『しっかり何を思ってるのかを考えてやれ』って言う方でした。オーディションの後もお話してくださって、今まで考えたことのないくらい細かいことまで考えないといけないんだと、自分の足りなさがわかりました。倉本さんの言葉をその場で聞けたというのは、本当に今も大事にしています。財産ですね。あとすごく覚えてるのがワークショップでのこと。平均台の両端に役者がひとりずつ乗って歌いながら歩いていくんですが、その高さが“25メートルある”ことをイメージするというものでした。役者が両端から向かっていくので途中でぶつかっちゃうんだけど、お互いにどうにかして反対側まで行くんです。倉本さんが正直何を判断してるのかわからなかったんですけど、役者がその高さをどれだけ実感してるのか見ていたのか、とりあえず合格を頂いて。で、その後に『平均台の子だよね』って言われて、もしかしたらその演技が印象に残ったのかもしれません」

 ある程度の正解が用意されていたダンサー時代とは違い、環境もさまざまで常に自問自答が求められる俳優の世界を楽しんでいるという19歳。倉本聰が彼女に何を見いだしたのかはわからないが、インタビューにおいても真剣に言葉を紡ぎ、時にこちらに疑問も投げかけながら吸収しようとする姿勢に心が動かされたのは確かだ。

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

(文/小川でやんす)
(写真/石田寛)

小川未祐(おがわ・みゆ)
01年、東京都出身。女優・ダンサー。中学時代からダンスを始め、10代からアーティストのバックダンサーとして活動。その後、俳優へ転身。現在、YouTubeでは主演を務めるショートフィルム『Beyond the limit!』が公開中。また、11月に映画『脳天パラダイス』2021年には主演映画『海辺の金魚』(小川紗良監督)が公開予定。


Recommended by logly
サイゾープレミアム

2020年6月号

緊急鼎談“感染文学”のススメ

緊急鼎談“感染文学”のススメ
    • 【石丸元章×海猫沢めろん×吉川浩満】“感染文学”のススメ

NEWS SOURCE

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ