サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 書店から消えた【鬼滅の刃】!裏事情

――出版不況で本の売れ行きがダダ下がりの中、今年のマンガ業界は話題作が目白押し! あなたが知らないマンガアプリや雑誌で、実はヒット作が数多く生まれている!? そこで、マンガ業界関係者たちを集めて座談会を開催。2019年のマンガ業界の論点を総まとめ!

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[座談会参加者]
A…マンガ雑誌編集者(27歳)
B…電子コミックス編集者(28歳)
C…中規模チェーン書店員(29歳)
D…マンガアプリ関係者(31歳)

A サイゾーって毎年「今年も目立った作品はなかった」って嫌味っぽい業界動向の企画から始める印象だけど、残念ながら今年は『鬼滅の刃』【1】フィーバーだったね。

B 最新刊である18巻の初版は100万部だし、シリーズ累計発行部数は電子版も含めて2500万部を突破したよね。

C 『鬼滅』は子どもから大人まで問い合わせがあったりと、読者の年齢層が幅広い。あと、今年は『鬼滅』のほかにも『チェンソーマン』【2】、『呪術廻戦』、『Dr.STONE』など「週刊少年ジャンプ」(いずれも集英社)で連載されている作品はどれも売れ行きはいい。

D アニメ化以降、売り上げが伸びている印象だよね。電子書店でも、『鬼滅』の新刊が出ればランキングの上位にくる。

C アニメの影響で新規の読者が増えたからか、『鬼滅』は最新刊だけではなく、すでに出ている巻も一緒に売れている。ただ、マンガはあまり重版しないから、書店によっては巻数が揃わずに歯抜け状態の店もある。

B 置いてないといったら、『ドラえもん0巻』【3】。発売前に2度の重版がかかって、累計発行部数は25万部を突破したけど、すぐ完売するからいまだに本屋で見たことない。

A 基本的に出版社はマンガを重版しない傾向にあるんだよ。特に『鬼滅の刃』の重版は回数も部数も少なくて、全国の書店が喉から手が出るほど欲しがっているのに、集英社は全然刷らない。理由は印刷コストのわりにマンガは粗利が安いということや、刷り部数で著者の印税が決まること。つまり、実売がどうなるかわからない一方で、支出だけは決まるからなんだ。

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