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第1特集
沈みゆく業界の今

出版社・書店の未来は赤信号!? 百田騒動、LGBT、配送遅延……根深~い出版業界の諸問題

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――「新潮45」や「週刊SPA!」の炎上、さらには百田尚樹による『日本国紀』のコピペ疑惑に端を発する幻冬舎問題……。昨今の出版業界では、世の中の変化に対応しきれないメディア関係者がさまざまな騒ぎを起こしている。今表面化しつつある物流上の問題なども含め、業界に潜む諸問題とは?

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『出版状況クロニクルV』(論創社)

 ネトウヨの増加、政権とメディアの癒着ともいえる蜜月関係、やっと問題視されるようになったLGBTや女性への差別的言動……。今の日本を揺るがす社会問題において、出版業界はその主戦場となってきた。というよりも、問題のある言動を続けているのが出版業界の組織や人間であり、時代遅れな慣習や思考が騒動の発端となっているケースも目立っている。本稿ではそのような業界の昨今の諸問題を、出版ウォッチャーの佐伯雄大氏の分析を交えながら振り返っていく。

 まず業界で問題視され続けているのが、ネトウヨ本、ヘイト本の増加。少し以前までさかのぼると、ケント・ギルバートの『中国人と韓国人の悲劇』が講談社+α新書から発売され、同レーベルの上半期の新書部門売り上げ1位になったのが2017年のこと。「あの講談社までヘイト本を……」と当時から驚く人が多かったが、ケント・ギルバート氏はその後も宝島社、KADOKAWAといった大手をはじめ、PHP研究所、SBクリエイティブ、徳間書店まで各社から単著を出版。数字の稼げるベストセラー作家になった。

「書店の棚を見ても、ここ数年でヘイト本は着実に増え続けていますね。大半の出版社は『売れるから出している』というだけで、思想信条に基づいてヘイト本を手がけているケースは少ないのではないでしょうか。なおヘイト本=もうかるというイメージは、花田紀凱氏が『月刊WiLL』(ワック)を04年に創刊した頃から広まったもので、彼が移籍して『月刊Hanada』を創刊した飛鳥新社も右寄りの本ばかり出すようになっています」

 そして直近のトピックとしては、ネトウヨから人気を集める百田尚樹の『日本国紀』(幻冬舎)にまつわる複数の騒動があった。65万部発行のベストセラーとなった同書だが、出版後はウィキペディアからのコピペ疑惑や事実誤認の指摘も続出。ネット上で問題視された部分が、増刷のたびに告知なく修正されていることも問題視された。

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