サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 怪しい商売!と言い切れない【2】/【診断アプリ】の危険な手口
第1特集
怪しい商売!と言い切れない【2】

トランプ大統領も利用した!?――データを抜き取る診断アプリの【危】手口

+お気に入りに追加

――SNS上で気軽に楽しめる診断系アプリ。基本的に無料で友人たちと自らの診断をシェアするなどして盛り上がれるが、タダより高いものはない、ということで……。

1905_uranai_p4_320.jpg
昨今、ユーザーデータの扱いに関しては世界中で問題となっている。FBの事件は、最悪のタイミングだった。

 占いと同様に、友だちとの「ネタ」として盛り上がるSNSの診断系連携アプリ。「脳内メーカー」や「性格免許証」といった診断アプリは、数多くの「情弱予備軍」に愛用されている。しかし、そこには思わぬ落とし穴も。連携アプリを認証することで、タイムラインやフォロワーの閲覧だけでなく、DMの閲覧や勝手な投稿まで権限を与えてしまうことにもなりかねないのだ。

 Facebookで、13年にリリースされた性格診断アプリ「This is my digital life」が引き起こした問題は全世界に衝撃を与えた。ケンブリッジ大学心理学講師のアレクサンダー・コーガン氏が開発したこのアプリは、27万人が利用し、個人情報が収集された。利用したユーザーだけでなく、利用者の友人となっているユーザーの個人情報収集も許可する設定になっていたのだ。その結果、合計で8700万人のデータが流出し、収集されたデータはイギリスの選挙コンサルティングを行う「ケンブリッジアナリティカ」に渡された。

 この事件以降も個人情報の流出発覚が相次ぎ、今年4月には、メキシコの企業「Cultura Colectiva」が収集した写真、イベント、パスワードなど5億4000万件のデータがAmazonのサーバーにパスワードなしで保管され、誰もが閲覧できる状態だったことも発覚。また、「At the Pool」というアプリが収集した2万2000人分の氏名・パスワード・電子メールが流出していたことも明らかになった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年8月号

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 小栗有以(AKB48・アイドル)──多忙な日々の中で心と身体の調和を保つ秘訣とは
    • 水道橋博士(お笑い芸人)──「うつ病」発症は国会の重責が原因ではなかった?
    • 3li¥en(アーティスト)──キャリアは浅くとも人間味がディープすぎるフライガール

連載

    • 【マルサの女】つんこ
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【最終回】【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Yoru】艶やかに躍動する 気韻生動の肉体美
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【アンジェラ芽衣×梅本剛史】身長172センチの女性モデルが “あえて”ツナギを着てみた!
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ