サイゾーpremium  > インタビュー  > 【なでしこ寿司】オンナの板前が挑戦する、新しい寿司屋のカタチ。
インタビュー
伝統的価値観に抗う女性の板前

【なでしこ寿司】男社会に波風を立ててきたオンナの板前が挑戦する、新しい寿司屋のカタチ。

+お気に入りに追加

――伝統的な男性中心の社会で活躍する女性には、とかく“女流”という色眼鏡つきの評価がつきまとう。日本が世界に誇る美食・寿司の世界もそのひとつだが、こちらの板前はその価値観に抗う。

1809_DSC1976_CMYK_520.jpg
(写真/若原瑞昌・D-CORD)

 秋葉原・電気街の一角。かつて、でんぱ組.incが働きながらステージに立っていたライブハウス、ディアステージからほど近い場所に、板前全員が女性の寿司屋「なでしこ寿司」はある。“女性が握る寿司”という、コンセプトと土地柄から喚起される“萌え”要素とは裏腹に、本格江戸前寿司で人気のお店だ。

 回転寿司ひとつ例に挙げても、板前の世界は典型的な男性中心の社会だが、8年前この店の板場に立った店長の千津井由貴氏にも、そんな“ガラスの天井”は立ちはだかってきた。

 今でこそ接待に利用する客も増えたそうだが、来店した男性の板前らに「おままごとにしては」「女にしては」など、心ない枕言葉付きの評価を浴びせられた体験は数知れない。

「イヤミな客に当たったときは、取材を受けたときの話のネタにでもしてやろうと、“デスノート”に書きためています(笑)。また、お店だけではなく、築地も基本女人禁制で、長年、銀座の寿司屋で裏方の調理を担当するおばちゃんも、買い付けは場外で済ませて場内には入らないそうです。魚を買い付けに場内へ通う私も、いまだに観光客に間違われますから(笑)。“あんたの店に売る魚はない”と、断られることも珍しくないんですよね」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2018年12月号

禁断の映画と動画

禁断の映画と動画

"異能作家"たちが語る「文学、新宿、朗読」論

    • 【石丸元章×海猫沢めろん×MC漢×菊地成孔】対談

インタビュー

連載

    • 【橋本梨菜】ギャル男をマネタイズしたいんです。
    • 【RaMu】YouTubeで人気の美女が泡まみれ
    • 【ダレノガレ】は突然に
    • 日本の【AI市場】と日本企業のAI導入の真実
    • 【オスカー社員】が大量退社で瓦解!?
    • 祭事的【渋谷ハロウィン】分析
    • 【出前アプリ】を支えるライダーたちの過酷な日常
    • 【フレディー・マーキュリー】の一生
    • 町山智浩/『ボーイ・イレイスド』ゲイの息子と神のどちらを選ぶのか?
    • ジャーナリスト殺害事件で変わる【サウジ】の覇権
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子の「ドラッグ・フェミニズム」
    • 「念力事報」/それがジュリー
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【カーネーション】フェミ論点全部乗せの名作朝ドラ
    • 「俺たちの人生は死か刑務所だ」ギャングの豪快な人生
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 【山陰】でビール造りに励む男
    • 【薔薇族】刊行で去っていく友と、死を恐れぬ編集者
    • 幽霊、紅衛兵たちのアニメ映画興行。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』