サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  > 「ファンキー・ホモ・サピエンス」【55】/【エクスケイプ】90年代魂を伝える女たち
連載
「ファンキー・ホモ・サピエンス」【55】

【エクスケイプ】帰ってきたカミナッチャ、90年代魂を伝える女たち

+お気に入りに追加

『Here For It』

1803_FHS_03_JK_230.jpg

エクスケイプ(販売元:RedZone Entertainment)

今年リリースされる予定のEP『Here For It』は――00年代半ばの単曲「What’s Up」を除けば――エクスケイプにとって20年ぶりの新作。去る12月1日には、「Dream Killa」と「Wifed Up」という2曲が先行リリースされた。特に前者は、苦い関係と破れた夢を見つめ直す恨み節がドリーミーなトラックに乗る、彼女たちらしい佳曲。


 最近の私がシェイクスピアに凝っているのは、もちろん、2パックのせいである。昨年12月に発売された我が著書『丸屋九兵衛が選ぶ、2パックの決めゼリフ』(スペースシャワーネットワーク)で、シェイクスピア演劇少年だった彼について、ねちっこく書いたのが主な原因だ。

 1月末には「文系青年としての2パックを語ろう」というトークも敢行。その宣伝に反応した中に、気になるツイートがあった。奇特な御仁が、シェイクスピアはシェイクスピアでも、〈She'kspere〉に言及していたのだ。それは、2000年前後にTLCやデスティニーズ・チャイルドに大ヒット曲を提供したR&Bプロデューサー、ケヴィン“シェイクスピア”ブリッグスのことである。

 18年、あの頃から20年ほどが過ぎようしている今、90年代R&Bを背負って立ったグループが再始動し、静かな旋風を巻き起こしているのだ。

 その名はXscape(エクスケイプ)。先のシェイクスピアのソングライティング・パートナーだったキャンディ・ブラスが在籍していた女性シンガー4人グループである。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2026年11月号

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界

ドーパミン時代の沼化するエンタメ業界
    • 「沼化」するエンタメ業界
    • 膨らみ続けるグラビア市場
    • SNSがつくる「あなたの好み」
    • 映画界ハラスメントの実態
    • ゲーム実況者の高齢化問題
    • PS、ディスク販売廃止の衝撃
    • 私たちは「ドパガキ」なのか
    • AI時代の「生歌」の価値
    • 「ニコ生ホラー」とは何だったのか
    • テクノロジーが広げる学びの未来
    • AI時代のサイバー攻撃
    • リングを彩る美女たち
    • 〈Cosplay beauty〉もちむぎ

NEWS SOURCE

インタビュー

    • 滝藤賢一、名バイプレイヤーの境地
    • 唯一無二の音楽家・水槽
    • 小八重葵美が得たもの

連載

    • [マルサの女]高橋凛
    • 神保哲生×宮台真司の「TALK ON DEMAND」
    • 萱野稔人と巡る「超・人間学」
    • ドクター苫米地に聞け!
    • 井川意高の天上夜想曲
    • 韮原祐介の匠たちの育成哲学
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • GROOVE SEQUENCE
    • 笹 公人×江森康之の「念力事報」
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」
    • 花くまゆうさく『カストリ漫報』
サイゾーパブリシティ