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『西国分寺哀の「大丈夫?マイ・フレンド」』【32】

一連の卒業騒動は、「普通の女の子の生活」の第一歩?――愛のままにわがままに僕は【杏果】だけを傷つけない

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『有安杏果』

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1月15日、ももいろクローバーZの有安杏果が、21日のライブをもってグループから卒業することを発表。芸能界からも距離をおく旨を明かした。あまりの急展開に「スキャンダルか?」とも噂されたが特に何もなく、一番焦ったのは「週刊文春」だったかもしれない。


 引退ではなく卒業。

 1月21日のライブをもって、ももいろクローバーZおよび芸能界から“卒業”した有安杏果。本人いわく、今後何かしらの表現活動をする機会があった場合、「引退」としてしまうと足かせになるということ、そして、芸能界から一旦距離を置いてみて、またやってみたくなったら戻ってくるという意味を込めての「卒業」ということらしい。

 ここに「卒業=戻ってくる可能性アリ」という新たな定義が誕生した。尾崎豊が生きていたら発狂しそうだが、良い表現だなとも思う。だいたいね、世の中そんなに割り切れる人間ばかりではないのである。ケジメというものに人一倍こだわりそうなプロレスラーでさえ、引退と復帰を繰り返しているわけで、0か100かで考えるから一回一回大ごとになるのだ。辞めようと戻ろうと、周りに迷惑をかけずにひっそりと……今回の「卒業」という言葉には、そんな謙虚さすら感じられる。

 この有安の「卒業」概念が、もう少し早く世間に伝わっていれば、小室哲哉も「引退」ではなく「卒業」でとどまったのではないかと思うと残念でならない。ただ、小室の場合「自発的な音楽活動からの引退」と言っているだけなので、「小室ちゃ~ん。一曲頼むよ~」と言えば作ってくれそうだ。ここへきて「引退」の定義を2種類に分けてしまうとは、さすが稀代のクリエイターである。

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