サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 2017年【日本映画】裏事情

『君の名は。』一色だった2016年を経て、2017年は“洋画回帰”の年であった。しかしその中でも、東宝配給の『君の膵臓をたべたい』や、アニプレックス配給のラノベ原作映画のヒットなど、国内映画にもさまざまな変化の兆しが。そんな2017年国内映画を分析する!

1712_teiichinokuni_300.jpg
古屋兎丸のマンガ原作を実写化した『帝一の國』。一部の原作ファンはディスっていたが、菅田将暉効果に加え、内容もなかなかよいと評判を呼び、意外や意外の19億円のヒットとなった。

 2017年の映画界を眺めていて思うのは、再び外国映画上位の時代に戻ったということだ。『君の名は。』(東宝/235・6億円)、『シン・ゴジラ』(東宝/82・5億円)をはじめ、『名探偵コナン 純黒の悪夢』(東宝/63・3億円)、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(東宝/55・3億円)、『ONE PIECE FILM GOLD』(東映/51・8億円)、『信長協奏曲』(東宝/46・1億円)など、年間興行収入ランキングのトップ10のうち6本を日本映画が占めた昨年とは打って変わって、今年トップ10に入る見込みなのは、『名探偵コナン から紅の恋歌』(東宝/68億円)、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(東宝/44億円)という2本のアニメ作品のみ。日本の実写映画で最上位にランクインしているのは、13位の『銀魂』(ワーナー・ブラザース映画/38億円)というありさまである。

 ちなみに、ワーナーというと外国映画のイメージがあるかもしれないが、近年は日本映画の配給も積極的に行っており、今年は『22年目の告白―私が殺人犯です―』(主演:藤原竜也/24億円)、『アウトレイジ 最終章』(主演:ビートたけし/14億円)などコンスタントなヒット作を残している。これで、木村拓哉主演の『無限の住人』が大ヒットしていれば盤石の布陣となったと思われるが、こちらは当初の予想を大きく下回り、結局10億円に届かなかった模様。映画をヒットさせることの難しさをつくづく感じさせる結果となった。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年9月号

戦争と平和

戦争と平和
    • 平和を願った【ジャニー喜多川】の戦後史
    • 【スピルバーグ映画】が訴える戦争
    • アメリカの【アトミック・カルチャー】
    • 【PTSDになった日本兵】の悲しき境遇
    • 【BTSDアメリカ兵】を描いた傑作映画
    • 米軍では反発も…【LGBT自衛隊員】の憂鬱
    • 戦争を金に!【トランプ】の魂胆
    • ドラッグ、殺人【米ラッパー】の司法戦争
    • アイドルが歌う【反戦歌】と音楽業界
    • 【激戦地区】の異文化と気候の地政学
    • 【映画監督・塚本晋也】ベトナム戦争映画のトラウマの意義
    • 【映画監督・想田和弘】GoProで撮影された映画で観客が失神
    • 【映画監督・宮崎大祐】戦争の記憶を掘り起こす異常な暴力映像
    • 【ラッパー・Kダブシャイン】禁断のアメリカ史を描いたフィルムメーカー
    • 【イスラーム映画祭主宰・藤本高之】中東紛争に肉薄した3作品
    • 卍とハーケンクロイツ【ナチスと仏教】の結びつき
    • 国防としての【サイバーセキュリティ】

竹内渉、究極の"美尻"撮

竹内渉、究極の
    • 【竹内渉】が魅せた色香と素顔

NEWS SOURCE

    • 【関ジャニ錦戸】退所報道の舞台裏
    • 【ソニー】音楽ビジネス大改革の裏側
    • 【秋元司・内閣府副大臣】の疑惑とは

インタビュー

    • 【上原実矩】──"年金"で女優業に目覚める !?
    • 【田川隼嗣】──18歳が月9の現場で武者震い
    • 【釈迦坊主】──元ホストラッパーの光と闇

連載

    • 【RaMu】二郎デビューしたんです。
    • 【川上愛】スパイに間違えられたモデル
    • 【菜々子】が一番大事
    • 【動画メディア】の未来と情報発信のあり方
    • 【萱野稔人】人間は"教育"によって生かされている(後)
    • 高須基仁の/【テレビ】はもう終わった
    • 盆踊りに【使徒】襲来
    • 中国大富豪たちの【ポッドキャスト】
    • 【RIZE】逮捕で考える薬物とロック
    • 町山智浩/【おしえて!ドクター・ルース】90歳のセックス・セラピスト
    • ポピュリズム政策【MMT】は日本経済の救世主か?
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/帝国の翳り
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/マンガ『1122』ソリューションとしての不倫
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 伊賀の里でビールを仕込む【忍者ブルワー】見参!
    • 幽霊、新しい大衆はもう猿を見ない。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』