サイゾーpremium  > 特集  > アダルト  > 色情霊との性的行為――そのエクスタシーの原理に迫る【2】/【春画】の中の色情霊とは?
第1特集
色情霊との性的行為――そのエクスタシーの原理に迫る【2】

春画研究家・早川聞多氏に聞く 怪談ではなく「開談」!春画の中の色情霊

+お気に入りに追加
春画研究家・早川聞多氏に聞く 怪談ではなく「開談」!春画の中の色情霊の画像1
歌川国貞の『上方恋修行』。こちらは幽霊が趣向として使われている作品で、実際には色情霊ではなかったというオチになる。

 春画のなかでも幽霊が積極的に描かれるようになったのは、江戸後期のことです。その頃ちょうど、歌舞伎や文学界では大きな変革期が訪れており、スキャンダル性とグロテスクさ、ある種の生々しさを表現した作品が好まれるようになりました。例えば、歌舞伎で血糊を使って血しぶきを表現するようになったのもこの頃ですし、「お岩さん」で知られる『四谷怪談』をはじめとした“怪談モノ”が流行したのも同時期です。このような流れを受けて、春画も一部、そうした方向にシフトしたのでしょう。

 ただ、春画については、実体験をもとにして描かれた作品というのはありません。色情霊を実体験として書いたのは、随筆がほとんどです。亡くなった亭主や女房が出てきて、それが幽霊と知りつつも性行為を続け、衰弱して自らも亡くなってしまった女性や男性など、本当に信じて、実話として語られているものが多数存在するんですよ。そういった話を原作とすることはなかったようですが、春画を描く浮世絵師たちもまた、色情霊体験を“実話”として信じていたからこそ、自分たちの作品にも取り込んでいったのではないでしょうか。ちなみに、色情霊をはじめとした怪談モノについては、春画ではすべて「開談」と呼んでいます。この「開」は女性器を意味しています。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年7月号

ヤバい本150冊

ヤバい本150冊
    • どうなる【出版業界】の諸問題
    • 【クラウドファンディング】ヤバい本
    • 【ネットの自由】を啓発する思想本
    • 【A-THUG×BES】の獄中読書
    • 識者が推す【ラップ】現代史選書
    • 【橘ケンチ×手塚マキ】読書の愉楽
    • 【椿原愛】Fカップ読書グラビア
    • ベストセラーを生む【書籍広告】
    • 【アジア移民文学】に見る差別の現実
    • 【世界の移民】たちが叫ぶ幸福論
    • 増加する【脱北者】文学
    • 【朝の読書】のイビツな思惑
    • ポリコレNGな【童話】の世界
    • 米国で【禁書】扱いされる童話
    • 【人間革命】本としての評価

乃木坂46・斉藤優里「7秒のしあわせ」

乃木坂46・斉藤優里「7秒のしあわせ」
    • 【斉藤優里】卒業記念写真集

NEWS SOURCE

    • 【ピエール瀧】に非情な処分を下したソニー
    • 増税前に選挙を!【安倍政権】の思惑
    • 映画【新聞記者】が与えた永田町への衝撃

インタビュー

    • 【芽島みずき】ポカリガールは14歳の美少女
    • 【日比遊一】樹木希林も認めた映画監督の実力
    • 【ROLAND】「俺か、俺以外か。」名言ホストの野望

連載

    • カバーガール/平嶋夏海
    • 【高崎かなみ】期待の新人モデル水着撮
    • 【川栄】ベイビー
    • 【Wi-Fi】の電波が人を安心させるサービスに
    • 【更科功】化石人類から見える人間の根源(後)
    • 高須基仁/後藤新平と大谷翔平の2大「平」が時代を切り開く
    • 罵声飛び交う【三社祭】の醍醐味
    • 過酷な中国受験戦争【教育アプリ】の進化
    • 【ゲーム・オブ・スローンズ】とヒップホップ党
    • 町山智浩/【ロング・ショット】ロマコメの最新系主人公
    • 【官邸】への権限集中が招く弊害と行く末
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子「ドラッグ・フェミニズム」
    • 笹 公人「念力事報」/トランプと接待バカ一代
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ博物館」
    • 稲田豊史/『家族はつらいよ』後期高齢者向けポルノの戯論
    • 【処方薬でキマる】アメリカ薬物事情
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 伊藤文學/三島由紀夫に美輪明宏、薔薇族を彩った著名人
    • 幽霊、卑しき自己啓発本サロン商売。
    • 花くまゆうさくの「カストリ漫報」